瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

“これこそ、せともの”セトノベルティの魅力を紹介し、その技術継承に努める市民活動団体です。

瀬戸ノベルティ文化保存研究会 We are the Seto Novelty Culture Preservation Society, a citizens’organization in Seto City, Aichi Prefecture 、Japan◆瀬戸ノベルティに“最高の評価”!レース人形の最高峰・TK名古屋人形製陶所製「アン王女」が皇室に献上!★瀬戸から「ノベルティ」と「昭和の青春切符~集団就職の記録~」を『日本遺産』に!◆時を超えて香り立つ魅力・ノベルティこそ“瀬戸の華”!セト・ノベルティこそ「せともの」!【瀬戸ノベルティ倶楽部:The Seto Novelty Club〈office〉、Americans who love SETO NOVELTIES, your mail to us is deeply welcome. address :setonovelty_club@yahoo.jp】 写真などこのブログでの画像の無断使用は固くお断りします!

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当会のこれからの予定

10月6日
☆当会のこれからの予定です。


①10月21日(土)  当会代表(中村)による講演会 
『ノベルティという想像力~これこそ“せともの”物語~』
 
場所:瀬戸市立図書館 時刻:午後2時~3時半
定員35人 
お問い合わせと申し込み:瀬戸市立図書館事務室 ☎ 0561-82-2202

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②11月初旬  老舗ノベルティ窯屋の至宝特別見学会
    ※一般公開は致しません。

③戦後貿易再開70年記念
「海を渡ったせとものたち~田中荘子・オキュパイドジャパンコレクション~」
日程:12月2日~2018年1月28日 
場所:瀬戸市美術館 (当会協力・当会代表も図録に寄稿予定)

④12月か来年1月 「レースドール教室」(当会主催・有料)
    人数限定によるワークショップ 
   ※一般参加者の募集は行いません。
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(↑今年4月29日に当会主催で行った「“瀬戸ノベルティの華”・レースドールをつくる」で一般の方々が製作したレース人形)
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*「レースドール」は“瀬戸ノベルティの華”であり“陶都の醍醐味”です。当会のような弱小団体にさえ、こうした“瀬戸ならではのやきもの・レースドール”を作って楽しみたいという声が数多く寄せられています。瀬戸市観光協会やノベルティこども創造館などでこそ、こうした“陶都・瀬戸の醍醐味”であるレースドールを楽しむ機会を開拓して欲しいものだと強く思います。当会主催による次回のレースドール製作体験は、前回同様、人数限定によるワークショップとなり、参加者の一般公募は行いません。

①10月21日(土)  当会代表(中村)による講演会についてー。  
『ノベルティという想像力~これこそ“せともの”物語~』
場所:瀬戸市立図書館  時刻:午後2時~3時半
定員35人  (「瀬戸図書館友の会」主催)
お問い合わせと申し込み: 瀬戸市立図書館事務室 ☎ 0561-82-2202  

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*講演の題は『ノベルティという想像力』。瀬戸ノベルティは世界80か国もの国々へ輸出されていたやきもので、陶都千余年の歴史の中で最大級の陶磁アイテムであったことから、この講演の副題を「これこそ“せともの”物語」とさせて頂きます。

*瀬戸ノベルティの全貌はまだ十分に分かっていません。それは、瀬戸ノベルティがその種類と量の両面に於いておびただしいものであったこと、業界内で激しい販売競争があったことから来る秘密主義と自社中心の内向き志向という瀬戸固有の窯屋気質のようなものがあったこと、また、きわだった繁栄とその後の急激な円高による著しい衰退の中で瀬戸ノベルティの製造輸出に関する資料やデータが一挙に廃棄され失われてしまったことなどの要因により、瀬戸ノベルティの生産輸出の全貌が実はいまだに十分には把握されていないのです。

*底知れぬ忘却の底に埋没してきた瀬戸のノベルティは、生産地・瀬戸市に於いて瀬戸ノベルティに対する余りにも低い評価と無関心が打ち続いてきた一方で、特にアメリカで今なお深く愛され続けているという実態があります。そうしたアメリカで瀬戸のノベルティが深く愛され続けているという事実は、インターネットによるオークションサイト(ebay)などにより即座に把握することができますが、瀬戸の関係業界団体のみならず、文化行政に於いてもそうした瀬戸からの輸出品について追跡調査を全く行っていません。当会の活動は、そうした瀬戸での実態の忘却とアメリカで愛され続けてきたというまぎれもない実態の間に横たわる大きな間隙を埋めたいという願いによるものであり、その間隙を埋める作業によって回復されうる誇りの再生への願いによるものです。
*瀬戸ノベルティが世界の津々浦々へ輸出されていたというその人気の秘密は一体、何だったのでしょうか?当会は、その人気の一端が“ノベルティの想像力”である、と考えています。“ノベルティの想像力”、その一つが「二次元の平面的原画イメージを三次元の立体造形物に作り上げる想像力」です。例えば、今、最も評価の高いルイ・イカールの原画のエッチングで、“Perfect Harmony(Accord Parfait)”と題された作品です。↓
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*この製品をノベルティに仕上げたのがKさんという原型師でした。↓
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*Kさんはこの作品をノベルティ作品化する原型製作にあたって、向かって左側にいる3匹の犬を省き、造形物を女性と一匹の犬だけとし、その両者のこころの通い合い(Harmony)を造形したようです。↓
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*元のエッチングのこの姿勢では到底描かれない背面の一次元をKさんは想像力を以て上記のように立体化したのです。また、IMGP9160sa.jpg
*また、斜め横の立体イメージも見事に造型しました。二次元の平面的イメージの中に埋もれている背面や側面の「隠された有りうる次元」を想像力により粘土によって補完し再構成して作り上げる造形なのです。
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(↑「山国製陶」製:この会社は倒産して、もうありません)

*もう一つは、「擬人法(anthropomorphic)」という想像力です。「擬人法」という想像力は製作者の生命観や共生観を反映するもので、時や空間、国籍の差異を超えて普遍的価値を持つものであり、すぐれた製品が長い間“海の向こうの異国”で愛され続けてきた所以となるのです。↓
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(↑「輸出陶磁器四日市研究所」(四研)より当会への寄贈品)
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Pristine Vintage Enesco Bar Hoew GROUP BoSun Navy Sailor, Slug, MissTrixie-2
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Vintage DogFrench Poodle wMaeound Miss Fifi FigurineJapan-1
Vintage DogFrew wMartini The Bar Hound Miss Fifi FigurineJapan-3

*こうした「擬人法(anthropomorphic)」という想像力は、時として人間という存在の高慢さや醜さをもえぐり出す造形をも生み出し、非人間、無機物や人間以外の生物たちの目線にも仮託されています。↓
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超レア!“ドラクエ”など、今人気沸騰の“ハクウン生地の瀬戸ノベルティ”

2017年10月4日
★当会は、発売から30年を迎えたという昨年、「ドラゴン・クエスト」(ドラクエ)の瀬戸ノベルティを入手しています。超レアものです。ご希望にお応えし、ここで再度それらの画像を御紹介します。今、ドラクエ・マニアの間で、この瀬戸ノベルティが信じられないほどのレアモノとして“垂涎の的”になっているそうです。


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(↑当会が入手しているドラクエのノベルティの数々)
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↑ハーゴン
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↑まどうし
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↑左:勇者、右:戦士
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↑左から爆弾岩、スライム、スライムベス
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↑左:魔法使い(女)、右:魔法使い(男)
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↑製品に絵付けを施す指示書も付けられていました。何度も試作を重ね、発注者の期待する製品に仕上げていったのです。↓
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☆このドラクエのノベルティも、実は典型的な“ハクウン生地”のノベルティです。このドラクエのゆおな“ハクウン生地”のノベルティが今、新たな脚光を集めているのです。
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*↑この集合写真のうち、光沢のある製品のほとんどが“ハクウン生地”のノベルティです。

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(↑瀬戸市のノベルティ会社がアンコール生産した「黒猫楽団」<5体セット>)。↓
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*この他に、11体セットの黒猫楽団もあります。↓
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*今、隠れたベストセラーとなっている“skullもの”もこの“ハクウン生地”によって瀬戸で量産されています。↓
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↑“Holt Howard ホルト・ハワード”の製品。上の製品はリサイクル品として売られていた製品をある人が入手し、その方が当会に譲って下さったものです。↓
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↑“Relpo”の製品。これも倉庫からホコリをかぶった状態で見つかったもので、昭和30年代から40年代の製品です。
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*これらは、磁器製の製品ではなく、いわゆる白雲(ハクウン)生地のノベルティ↑なのです。白雲(ハクウン)生地とは、約80年ほど前に京都の国立陶磁試験所で開発された石灰質の生地です。
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*これらの製品はアメリカでも大変人気が高い製品だそうです。当会がいろいろな情報を調べたところ、それらの製品の魅力についてso cute, charming, delightful、adorable ,whimsicalなどの形容詞により紹介されている製品であることがわかります。ただただ愛らしく、理屈なしにかわいらしく、抱きしめたいほどいとおしい…。瀬戸市で作られたこうした白雲生地の製品がアメリカでは言葉に表せないほど魅力的であるという非常に高い評価を今なお集めているのです。しかし、こうしたノベルティの生まれ故郷である瀬戸市では、こうした白雲(ハクウン)生地の製品は「安物」として今はもう振り返られることはありません。
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↑瀬戸の倉庫に残されていた四日市市の「ミヤオ」の製品。参考見本として買い求められていたものが残っていたと思われます。まさに超超レアモノです。↓
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*また、次のようなさまざまなキャラクター製品も白雲(ハクウン)生地で作られています。↓
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*特にキャラクターにはさまざまな形状があり、また様々な色が付けられています。白雲生地の製品は、磁器に比べて100度以上も低い火度で焼成することができ、また焼成に伴う収縮率もほとんどないため、磁器に比べて低価格で作ることができます。そこで、白雲(ハクウン)生地は大量輸出向け人気製品の効率的な生産が可能だったのです。
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*瀬戸のノベルティは円高により輸出がほとんどなくなってからは内需に活路を求めてきました。内需の主なものがキャラクター製品でした。次のようなキャラクター製品もこの白雲(ハクウン)生地で作られているものがほとんどです。
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(↑テレビ朝日の「相棒」で人気の“ひまカップ”)
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(↑「フーテンの寅さん」のノベルティ、3点セット)
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(↑「ひょっこりひょうたん島」、超レアなノベルティ)
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↑愛知県岡崎市公認の「オカザえもん」。“キモカワイイ”このゆるキャラノベルティも瀬戸市で作られています。
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(↑瀬戸市の倉庫に今も眠り続けるヴィンテージもののノベルティ。瀬戸にとって大切な産業文化資源ですが…)
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↑このように箱に入れられたまま眠っている白雲生地の製品もあります。シュミッド製品です。↓
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↑瀬戸市の倉庫からホコリをかぶった状態で掘り起された製品で、昭和30年代から40年代にかけての製品。↓
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*↑Wee Folksという シリーズ。“Wee”は「小さき者」という意味なので、“われら子どもたち”という意味でしょうか。昭和30年代後半から40年代にかけての瀬戸ノベルティで、今もアメリカで大人気の瀬戸ノベルティです
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↑“ジョセフ・オリジナル”の製品。
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↑“レフトン”の“Mariko Original マリカ・オリジナル”という製品。
Holt Howard Angel at Harp 6482 Christmas Figurine made in Japan in its Original Box 1dee






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月曜日と火曜日が定休日です。

10月2日
☆当館にベビー・プランターを見においでくださった女性のお客様・Nさんから貴重な情報を頂きました。その女性は、アメリカにご姉妹がおり、オレゴン州に行った時、いくつかのノベルティを買われたとのことで、その製品の画像を提供してくださいました。Nさんのご了解を得て、その画像をご紹介します。 

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*これは、当会が掘り起こしたベビー・プランターを作った同じメーカー・S社の製品であることがわかりました。次は当会がS社から入手していた製品で、Nさんがアメリカのオレゴン州から買い求めてきたという製品のバリエーションです。
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*この製品を作ったS社のありし日の写真を当会は入手しています。↓
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(↑S社があった場所の現在)

*次もNさんがアメリカから買われてきたというノベルティです。↓
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*これらの製品は、陶磁製ではなく、“ペーパー・マシュ”というアイテムで、窯で焼くのではなく、むしろ成型してから“蒸す”という製法で作られた製品かもしれません。フランスで生まれたという製法の製品で、瀬戸市や名古屋市守山区等で作られてきた製品かと思われます。当会に協力して下さっているアメリカンキャラクター製品のコレクターが名古屋市におられます。Oさんです。↓
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(↑Oさんのご自宅)
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*↑Oさんのコレクションです。Nさんがオレゴン州から買い求めてきた製品と同じ材質、同じテイストのノベルティです。↓
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*そして、次もNさんがアメリカから買われてきたノベルティです。↓
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*↑アメリカで人気のロングセラーのキャラクター、“ラガディ・アン・アンディ”。このノベルティもアメリカンキャラクター製品のコレクター・Oさんのコレクションにありました。↓
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(↑Oさんのご自宅)
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(↑Oさんのコレクション:左上に アン&アンディ)
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(↑右上に アン&アンディ)
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(↑ランプスタンドがアン&アンディ)

*そして、次もNさんがアメリカから買われてきたというノベルティです。↓
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*↑この製品の底に“Thames Japan”というシールが貼られています。↓
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*当会はこの類似品の画像を入手しています。↓
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*このシールの貼られた製品は瀬戸ノベルティの中に数多く見受けられます。↓
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愛知製陶Wall Pocket ThwHand Painted Water Can Vase Planter Pink Roses 52280 Japan 1 (2)

☆当会の活動拠点「瀬戸ノベルティ俱楽部」は月曜日と火曜日が定休日です。ご了承下さい。 

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当会のこれからの予定

10月1日
☆朝日新聞、中京テレビ『キャッチ』、CBC『イッポウ』の報道を受けて当[瀬戸ノベルティ俱楽部]は今日も賑わいを見せています。

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(↑当「瀬戸ノベルティ倶楽部」:今日10月1日の賑わい)

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☆↑「これですよ!これ!私、アメリカからこれを買ってきたんですよ」。名古屋市からおいで下ったお客様が興奮して言われました。昭和30年代から40年代にかけて瀬戸のノベルティメーカーで作られた製品です。↓
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*アメリカの確かオレゴン州から買ってこられたという製品と全く同じ製品が当「瀬戸ノベルティ俱楽部」にあるのを目にして欣喜雀躍!。
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*どうして、こういう古くてレトロで“キッチュ”なノベルティが今の女性たちのこころを強く捉えるのでしょうか?
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*「聞けば原型はみんな同じだそうですよね。でも絵付けはどれも一点一点違うということです。私たちは、製品があんまり完璧だと近寄っていくことはなかなかできません。でも、どこか不完全なところとか、至らないところとかがあると私たちはその製品の中に警戒なしで心が入っていけますよね…」。
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「…寄り添って行って、その物と心の中でお話ができるような気がするんです。こうした製品の隙のようなものがあるのが瀬戸のノベルティの魅力というものではないでしょうか?そんな隙間のようなものがあるところが、どことなく人間臭くていいんではないですか…」、NさんとAさんというこの二人の女性たちはそう語ってくれました。
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*実は、二人の女性たちとお会いした時、当会がもう一体同様の製品を収集していたことをお伝えするのを失念していたので、ここでご披露します。
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※こういうレトロで“キッチュ”なノベルティが瀬戸にはまだまだ埋もれているのです。当会は、そうした「古くて、今、新しい」瀬戸ノベルティの魅力を引き続き旺盛に掘り起こしていきます。

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(↑『いのちの小函(こばこ)』:ベビー・プランターを“アップ・サイクル”した当会の取り組み↓)
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(↑朝日新聞 2017年9月5日)
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(↑中京テレビ『キャッチ』)
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(↑CBC『イッポウ』)

☆当会のこれからの予定です。
①10月 当会代表による講演会 
『ノベルティという想像力~これこそ“せともの”物語~』
10月21日(土) 
場所:瀬戸市立図書館 時刻:午後2時~3時半
定員35人 
お問い合わせと申し込み:瀬戸市立図書館事務室 0561-82-2202
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②11月 老舗ノベルティ窯屋の特別見学会
    ※一般公開はしません。

③戦後貿易再開70年
「海を渡ったせとものたち・オキュパイド・ジャパン~田中荘子コレクション~」
日程:12月2日~2018年1月28日 
    場所:瀬戸市美術館 (当会協力・当会代表も図録に寄稿予定)

④12月か来年1月 「レース人形教室」(当会主催)
    人数限定によるワークショップ 
   ※一般参加者の募集は行いません。
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(↑今年4月29日に当会主催で行った「“瀬戸ノベルティの華”・レースドールをつくる」で一般女性が製作したレース人形)
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*「レースドール」は“瀬戸ノベルティの華”であり“陶都の醍醐味”です。当会のような弱小団体にさえ、こうした“瀬戸ならではのやきもの・レースドール”を作って楽しみたいという声が数多く寄せられています。前回同様、次回のレースドール製作体験も限定人数でのワークショップとしているのは、当会だけではご希望に応じかねるからです。こうした楽しみは産業観光を標榜している瀬戸市産業課や瀬戸市観光協会こそが先導率先して行ってほしいものです。


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瀬戸ノベルティ俱楽部は今日も賑わってます!

9月30日
☆昨日、CBC「イッポウ」で放送された番組をご覧になった方々が当館に多数おいで下さっています。名古屋市、豊田市、豊橋市、岐阜市、岐阜県郡上市、三重県などからのお客様たち…。番組を見て、「感動した「思いが伝わってきた」「手間暇をかけた丁寧な作りで瀬戸ノベルティの魅力にはまりそう」、など嬉しい感想が続々寄せられました。


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(↑当会の女性スタッフが生み出した『いのちの小函(こばこ):フェアリー・ボックス』)

*イギリス・ロンドンのお生まれで瀬戸市に一年住み、英語の先生をされているというAさん。子どもの妊娠出産をみんなでお祝いする風習についてお話してくれました。「イギリスには“ベビーシャワー(baby shower)”という風習があります。妊娠して安定期に入る頃、みんなで集まって妊娠をお祝いし、無事の出産をみんなで祈るんです。そんなお祝いの時、抜けた乳歯を入れる容器(トゥースボックス・tooth box)などをプレゼントして“ベビーシャワー”を祝うんですよ」。
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*当会は実際に輸出されていた乳歯を入れておくというやきものの小物入れ(trinketbox)を入手しました。今年の春から夏にかけて工場のすべてを解体した愛知製陶所の在庫です。
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*ヨーロッパなどに実際に輸出されていた製品で、乳歯やへその緒などを実際に入れた容器です。

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*↑瀬戸ノベルティの世界を絵に描き続けている鈴木敏夫さんがこの伝承を描いています。「イギリスには“tooth-fairy” (乳歯をつかさどる妖精)がいると信じられています。子供の乳歯が抜けるとそれを枕の下に入れておくという言い伝えがあるんです。すると翌朝、枕の下に置かれた乳歯が消え、そのかわり、枕元にお金やプレゼントが置かれているんです。子どもはそれを見てはしゃいで喜ぶんですよ。サンタクロースのように親がそうしておくんですが、子どもは本当に“乳歯をつかさどる妖精”がいると信じているんです」、イギリス人のAさんのお話です。
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(↑鈴木敏夫さんの絵:「夢見る幼児」)
※瀬戸のノベルティは、瀬戸の人々が知ることのないまま世界の異文化に溶け込んでいたのです。今、ようやく、瀬戸の人々もそうした「瀬戸ノベルティの素敵さ、瀬戸ノベルティの偉さ」に気がつき始めているようです。しかし、そうした瀬戸ノベルティの大切さに気づいたのは他所からの人たちです。そのことは正直、淋しい思いがしきりにしています。地元の人でも、よそ者でも“灯台元”を照らす光は気がついた人たちが灯していけばいいのでしょう。ともあれ、今、瀬戸ノベルティのイノチが再び鼓動を打ち始めている…、という実感を当会はあらたにしています。

☆昨今、瀬戸ノベルティの人気がじわじわと高まっているようです。名古屋市のある理髪店に瀬戸ノベルティが飾られているのを見つけました。
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*理髪店なので、床屋をモチーフとしたノベルティが飾られていました。明らかに瀬戸製です。伺ったところ、店主の娘さんがこうした置物が好きで、父親にプレゼントしてくれたのだそうです。
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*底に“Norleans”というブランドのシールが貼られています。このマークは複数のメーカーが扱っていたようですが、この製品を作ったメーカーがどこなのかはわかりません。
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*こうした何気ないノベルティでも、もう瀬戸で作る会社はなくなってしまっているのです。




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今夕、CBCテレビ「イッポウ」が、“いのちの小函”を放送してくれました!

9月29日
☆当会独自の取り組み『いのちの小函』が今夕、CBCテレビ「イッポウ」で放送されました。東海3県(愛知・岐阜・三重)での放送でした。

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(↑以下、9月29日放送のCBCテレビ「イッポウ」放送画面から↓)
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*世界の80か国もの国々に輸出されていた瀬戸のノベルティ。

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*当会代表の中村は『ノベルティこそ“せともの”ではないか』と主張しています。伝統的なやきもののことを全国で“せともの”と呼ぶことが多いのですが、ノベルティは瀬戸をふるさととして生まれ、ノベルティこそ瀬戸の最大の産物であり、瀬戸に最大の繁栄をもたらしたことから当会は『ノベルティこそ“せともの”である』と主張しているのです。しかし、瀬戸市行政も瀬戸窯業界も海を渡ったノベルティを海外にまで視線を向けて追跡調査はしていないようです。
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(↑9月5日に朝日新聞で初めて『いのちの小函』として紹介された記事)

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(↑廃工場の遺品“ベビー・プランター”が眠っていた木箱)
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☆「瀬戸ノベルティ文化保存研究会」は瀬戸ノベルティの文化と技術の保存顕彰に務める市民活動団体で、販売営利を主目的とする団体ではありません。

*委託販売はノベルティを提供してくださるメーカー(元・現)をサポートすることを主な目的とするものです。またとない、たった一つの製品であり、それが貴重なものであることがわかる製品は、決してお譲りしません。
*当会の活動拠点は「瀬戸ノベルティ倶楽部」で、瀬戸市末広町というアーケード商店街の中にあります。
*駐車場はすぐ近くに“宮川駐車場”という瀬戸市営駐車場があります。また、「招き猫ミュージアム」という施設があり、そこに隣接して“Mパーク”という有料駐車場があります。奥の方に車を停めて頂きますと、そこからすぐ見えるアーケードの中に当倶楽部があり、歩いてすぐです。当「瀬戸ノベルティ倶楽部」は、おいで下さる人たちからノベルティの魅力を伺ったり、また、まだ全容がわかっていない瀬戸ノベルティについてのいろいろな情報を虚心に頂くための“情報交感サイト”と位置づけています。

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*当「瀬戸ノベルティ倶楽部」の定休日: 月曜日と火曜日、開館時間は10時~18時です。
*当会に御用の方は下記へご連絡下さい。なるべくメールでお願いできたら幸いです。
<メール> setonovelty_club@yahoo.co.jp
<電話>  090-6339-0791(「瀬戸ノベルティ倶楽部」専用電話)

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*当館は瀬戸の町を案内するボランティアさんもお客様をよくお連れ下さる所で、今では瀬戸の新名所になっています。
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9月29日
☆当会の取り組み『いのちの小函』が今夕、CBCの人気報道番組「イッポウ」で放送されます。18時半頃から10分間の放送予定。放送エリアは東海3県(愛知・岐阜・三重)です。


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*今日の新聞のテレビ欄予告にはこの番組について、「宝を探せ、廃工場に眠る町の歴史、かつては世界で大人気、『瀬戸物』の秘密とは」と紹介されています。
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(↑埋もれていたベビー・プランター:当会の心尽くしによって『いのちの小函』として再生された陶都・瀬戸の“お宝級ノベルティ”)
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(↑CBCテレビ「イッポウ」のクルーによる撮影風景↓)
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*事前の番組撮影では、“乳歯の妖精伝承”を今に伝えるイギリス人女性(瀬戸市在住)へのインタビューも行われました。この女性は瀬戸市に住んで英語を教えておられる方で、当会の活動に理解を示され、赤ん坊の妊娠と誕生をみんなで祝う“ベビー・シャワー(baby -shower)”という習慣についてディレクターのインタビューに応えてくれました。“ベビー・シャワー”の伝承はアメリカにも伝えられており、今、日本でも静かなブームが広まっているそうです。

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(↑当会が掘り起し、清拭したベビー・プランター)
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*↑きれいに清拭したベビー・プランターに当会の女性会員たちが一手間かけて出産祝い品“いのちの小函”に仕上げました。↓
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*今夏、工場のすべてを解体した鎌倉時代創業の老舗ノベルティ(オーナメント)メーカー。
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*そのメーカーで輸出されていたピルボックス(trinket-box)。乳歯や新生児のへその緒など、大切な人生の記念品を保存する容器として海外に売られていました。その社長のインタビューも取材されました。

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*番組では、今人気が沸騰している昭和30年代から40年代に作られた“キッチュなノベルティ”も撮影されました。
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*今夕、CBCテレビ「イッポウ」で放送される予定ですが、緊急ニュースが入る場合は放送が延期されることもあるので、ご了承くださいとのことです。放送時刻は夕方6時15分から7時までの間の、約10分間とのことです。

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“いのちの小函”、明日夕、テレビ放送!

9月28日
☆瀬戸で作られた“指抜き(thimble)”を入手しました。ご紹介します。

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*日本の指抜きは下の写真のように、指の腹に嵌める真鍮製や革製などのものが一般的です。↓
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*しかし、欧米の“指抜き(thimble)”は、日本のものと違って指先に被せて使うものが一般的です。
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*↑入手したものは、“made in japan”というシールの貼られたもの↓と、
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*↑シールが貼られているのではなく、“made in japan”という文字が内側に焼き付けられているもの↓とがあります。
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*欧米では、こうした“指抜き”は実用品というより装飾品としていろいろな種類を集めてコレクションしている人が少なくありません。“指抜き(thimble)”のコレクション本もあるほど人気なのです。
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*↑指抜きコレクションの一例↓
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☆当会独自の取り組み『いのちの小函(こばこ)』が明日・金曜日の夕、名古屋の民放ワイド報道番組の中で放送される予定です。18時15分から19時までの間の10分間の放送だそうです。

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(↑テレビの撮影風景↓)
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*↑この番組で放送されるのは、瀬戸の市中に埋もれていた“カワイイ”ベビー・プランターを新たな命を持つ『いのちの小函』に生まれ変わらせた当会の取り組みとその思いです。

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ベビープランターを“アウフ・ヘーベン”した“いのちの小函”

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*↑理屈なしに“メチャ、カワイイ” SP、塩コショウ入れ。今、人々の心の中に分け入るようなノベルティのイッピンです。

9月27日
☆当会独自の取り組みで今、熱い視線を浴びている『いのちの小函(こばこ)』の話題が名古屋の民放夕方ワイド報道番組であさって29日(金)に放送される予定とのことです。18時15分から19時までの間の10分間の放送だそうです。


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(↑ベビー・プランターを当会が出産祝い品として生まれ変わらせた『いのちの小函』↓)
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☆この『いのちの小函』。才媛の小池百合子さん流に言えば、普通のベビー・プランターに一手間も二手間も加えることで出産祝いとして“アウフ・ヘーベン”したものが『いのちの小函』、ということになります。その人気の秘密の一つは、まずベビー・プランターそのものが“理屈なしにカワイイ”ということ、もう一つは、その“カワイイを生み出す秘密”である“擬人法(Anthropomorphic)”という想像力豊かな造形にあります。

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*特に人気の高いカワイイ動物のプランター
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*↑特に人気の高いカワイイ小羊のプランター↓
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*“カワイイ”の秘密。それは、動物でもその目は人の目で描かれるということです。それが擬人法というものであることは言うまでもありません。そういえば、小さな子どもが動物を絵に描く時、子どもは動物の目を人の目のように描くことが多いことを思い出しました。子どもは動物に向かう時、まるで人に向かって語りかけるかように動物に語りかけます。それは、子どもの目線が動物に対しても同じ人間の目線で接しているからではないでしょうか。擬人法は見る人を人と動物とを区別することのない子どもの時のような心持に立ちかえらせてくれるのです。ですから、擬人法は見る人を純な気持にさせて魅了するのでしょう。

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*↑これはクッキー入れ。↓次の製品はパイナップル型のSP、塩コショウ入れです。いずれも日本製、瀬戸などで作られた製品で、擬人化の典型的な製品です。
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*↑これらは、瀬戸のあるノベルティメーカーの製品で、「もういらないからあげるわ」ということで当会が頂きました。実は、このように瀬戸のノベルティメーカーが捨て去ったものの中にこそ、今なおアメリカ等で高い人気を保ち続けている製品が多いのです。
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*今、当会を訪れるお客様の姿から垣間見えるのは、今、お客様の心をギュッと捕まえるのは「カワイイ」製品、ユニークで豊かな想像力によって「擬人化」された製品なのです。アメリカのインターネットに“Anthropomorphic(擬人化)”をキーワードにして検索を試みると、夥しい種類や量の「擬人化されたノベルティ製品」が続々ヒットします。

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*「擬人化」された製品とは、人間以外の生物、無機物に至るものまでを人間と同じような感情や意思を持つイノチある存在として見る共生観で作りあげる造形のことです。それほどアメリカ人は「擬人化」されたノベルティが大好きなのです。そして、そうした息長く海外で愛され続ける製品を瀬戸は昭和30年代から昭和40年代(1950年代~60年代)にかけて夥しい種類や量を作っていたのです。

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*擬人化された製品が何故、海を隔てて愛され、時の流れにも堪えて愛され続けているか…。この何ともカワイラシイ猫のノベルティを見る時、人はどんな思いに満たされるでしょうか。きっと言葉は通い合わないけれど、人間と猫という生き物としての違いはあるけれど、生きているもの同士のこころの通い合いというようなものを感じるに違いありません。
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*海を渡った瀬戸のノベルティが瀬戸の人々の知らない世界の中の長い時間と異空間の中で今も生き続けている、という事実。瀬戸のノベルティが主要なテーマとして造形している「共生の生命観」、また、「この世の尽きない憧れや満たされることのない夢」というものが、時の流れにも、また地理的な懸隔にも耐えうる真実を秘めているからではないか…、当会にはそう思われてなりません。当会代表は昔、宮澤賢治の弟さん(清六さん)にお会いしたことがあります。宮澤賢治の面影を眼前に彷彿とさせるような温厚な方でした。宮澤賢治は他の生き物のイノチを奪って生きる他ない人間存在の原罪ともいうべきものと向き合い、その切ない思いを童話に書き綴りました。宮澤賢治は「生き物の命をとるくらいならおれは死んだほうがいい」と、最期まで菜食主義をつらぬいたという人でした。
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(↑宮澤賢治)
*賢治の代表作が『よだかの星』です。愛知県出身の新美南吉は『ごん狐』などの作品にそのような言葉の分かり合えない切ない思いを童話に書きました。確か、南吉は賢治の葬儀に列席したのではなかったでしょうか。そうした二人の作家が生存中、こうした擬人化された瀬戸のノベルティを目にしたらどうだったでしょうか?想像を誘われます。

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*しかし、瀬戸のメーカーのほとんどは「輸出したノベルティというせともの」が海の向こうで今に至るまでの長きにわたって、なお深く愛され続けているという事実に一向に目を向けてきませんでした。瀬戸の窯業界のみならず、市の文化行政さえその視点は狭隘な「六古窯」的なものに偏りがちで、こうした“ワールドワイドに愛されてきたノベルティ”というものに対して無関心を貫いてきたように思われます。そうした「官民の足並みそろえた無関心と不感症」が瀬戸窯業全体の衰退にも拍車をかけ、大切な“陶都の誇り”の忘却に負の力を貸してきた、と言う他ないのです。

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