“メイド・イン・瀬戸”が消えていく。 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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“これこそ、せともの”セトノベルティの魅力を紹介し、その技術継承に努める市民活動団体です。

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“メイド・イン・瀬戸”が消えていく。

1月12日
☆アメリカのインターネットに出品されている製品の中に“Bobblehead Figurine”という種類の製品群があります。頭部がゆらゆら、ひょいひょい揺れる[首ふり人形のことです。

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*↑このフィギュリンは“Japanese Porcelain NINJA SAMURAI Bobblehead Figurine”と表記されています。「首振りニンジャ(忍者)人形」、とありますが、坂本龍馬のノベルティです。
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*首にはバネが取り付けられています。↓
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*実は、当会はこのノベルティと大変よく似た製品を収集しています。↓
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*眉と目の絵付けが異なっていますが、ネットで見出した製品とほとんど同じ製品です。確かに同じメーカーの製品であり、次のようなアングルの写真からもわかります。↓
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*実は、この製品のメーカーの他の製品に次のような製品があることに思い至り、倉庫から取り出してみました。↓
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*高さが40センチもある大きなノベルティ。NHKの2018年の大河ドラマ「西郷(せご)どん」の西郷隆盛のノベルティです。この大きなノベルティはサンプルとして提供したものが誤って販売されてしまったということで、メーカーのカミオ製陶が後に参考品としてもう一体作ったのだそうです。当会はそれを寄贈して頂きました。絵付けは当時の社主の妻だそうです。
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*この製品は昭和47年、鹿児島空港が国へ移管されて新空港になった時に空港の売店で売られたのだそうです。
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*このノベルティを作ったのは瀬戸市のカミオ製陶。昨年で製造に終止符を打った国内向けやきもののスーベニア最古参メーカーの製品なのです。全国で売られたやきもの製のみやげものの大半を作っていたのが、このカミオ製陶でした。いよいよ“メイド・イン・瀬戸”が瀬戸から消えていく一方です。


☆今年度は瀬戸窯業があらたな段階に入ります。戦後の瀬戸の輸出産業を牽引してきた瀬戸陶磁器工業協同組合(瀬陶工)が今年度をもって解散することになったのです。 その加盟組合の一つが「池田マルヨ製陶」です。今日はこの会社についてご紹介します。

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*↑この段ボール箱は同社の輸出在庫を入れていた当時の箱です。
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*同社はその後、窯や倉庫を解体し、直接のノベルティ生産を止めて商社機能に特化し、社名を“IMARUYO”と変更しました。同社には輸出当時の“遺品”をわずかながら残しておられます。次はカナダのバンクーバー向けの木箱に墨付けをする際に用いたブリキ板です。↓
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*「池田マルヨ製陶」は昨年、創業100年を迎えたそうです。『陶業人乃栞』という本にはその創業者・池田與作氏について次のように記されています。「明治21年4月25日、石川県能美郡寺井野町佐野に呱々の声を上げられた。郷土の高等小学校を卒業されたが、幼少より名にしおう九谷焼の本場である佐野に於いて一徒弟として陶画を主に修得された。明治44年、星雲の志に燃え名古屋に進出。機を得て日本陶器に入社された。日陶を振り出しに大正3年まで約五年間黙々と同社に於いて雌伏されていた、百尺竿頭一歩を進められ、遂に独立の機を掴まれ、瀬戸市南中之切町に進出、池田与作商店を創業された。爾来、北國人のねばりと商魂をたぎらせ、またたく間に九谷の先進業者の第一人者として名を馳せ、今日の池田マルヨ製陶を堂々と作り上げてしまった」。
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*↑当会は池田マルヨ製陶製のノベルティをいくつか入手しています。↓
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*これらはきわめて同社らしいノベルティで、ある意味で瀬戸のノベルティを代表する製品群と言えるものです。
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*「ヤバイっ!」、これらの製品群を見て当館においでになる女性たちはよくそういわれます。「実は、これが本当の“せともの”なんですよ」と申し上げると、「うそっ!これがせとものなの?ホントっ!」と。そこで、私たちは思います。“ヤバイやきもの、これぞ、せともの、瀬戸ノベルティ”、私たちは瀬戸のノベルティをそう表現したいと思っているところです。この“ヤバイやきもの・ノベルティ“の特徴は、その生地(素地・きじ)に大きな魅力があります。その生地とは「ハクウン(白雲)」です。これは、磁器とは異なり、一般には石灰質の生地で、発色がよく、磁器に比して低火度で焼成でき、また焼成に伴う収縮がきわめて少ないという点です。
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*「チープでも、ちょっと手をかけたそれなりの心尽くしのものづくり…」。それが池田マルヨ製陶の魅力です。しかし、同社は、そうした製品がチープであるという理由からなのか、イマドキの女性が「ヤバイっ!」と“絶賛する”こうしたカワイイ製品を大量に処分しています。
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*『陶業人乃栞』という本には、その創業者・池田與作氏について次のように記されています。「昭和23年、組織を変更、資本金七十万円で池田マルヨ製陶株式会社と銘打ち、主として北米向けノベルティに専念されている」。
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*↑奥の縦長のノベルティは頭部が白雲の生地で作られ、胴の部分は紙管です。これは、スプレーカバーなのです。
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*以前もご紹介したことのある、“傘持ちレディ”。こrも池田マルヨの製品なのです。
*このキッチュでチープで、そして、まさに“ヤバイやきもの”、これぞ、せとノベルティ!なのですね。








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