田中荘子さんは明日10日瀬戸を去ります… 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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田中荘子さんは明日10日瀬戸を去ります…

12月9日
☆“オキュパイド・ジャパン”製品約350点をアメリカから里帰りさせた田中荘子さんは、明日10日瀬戸を去り、アメリカへの“帰国”の途につかれます。今回の田中さんの瀬戸滞在は今日と明日の二日間となりました。今日の午後は主に会場の瀬戸市美術館でお客様たちとの対話を楽しまれる予定です。

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(↑製品輸出に関わった人たちと話を交わす田中荘子さん)

☆今日9日、当「瀬戸ノベルティ俱楽部」で「レース人形製作体験講座」が開かれています。今日の参加者は9人です。
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*瀬戸で占領下の“オキュパイド・ジャパン時代”に、レース人形が作られていました。当会は、この“オキュパイド・ジャパン代”のレース人形製作に関する貴重な資料を新たに入手しました。丸山陶器に埋もれていた資料です。
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(↑重要参考書綴書・丸山陶器合名会社より)
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*当会が入手した資料は「通商産業省窯業課長殿」宛ての丸山陶器からの申請書類で昭和24年のものです。
2昭和24年sa
3丸山陶器fd
*その書類の記載内容の概要は次のとおりです。

『綿製レース布製造用原綿斡旋依頼の件』
標記の件に関しまして、左記事情御了知の上、至急原綿斡旋方を御願ひ申します。
     記
一、用途   陶磁器人形ドレス用レース
二、レース布所要量   二、四○○ヤール 但シ レース布三十六吋(インチ)
  原綿所要量      八〇○ 封度
三、納期     至急
四、至急必要理由  
    1  製品全部 北米向け輸出品
    2  注文数
        フェヤー商会 JXP 三四七四九四等  六〇○ 打組
        森村商事       三五七二六一等  一一六四打組
        名古屋貿易                   一二〇打組
     昭栄貿易                     六〇〇打組

五  原綿品質         なるべくエジプト原綿
5エジプトvf

☆この『海を渡ったせとものたち~オキュパイド・ジャパン~』展で展示されている製品アイテムの中心はやきもの製品ですが、会場にはやきもの以外の多彩なオキュパイド・ジャパン製品も展示されています。
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(↑水の中に沈めると花が開く「水中花」)
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★“オキュパイド・ジャパン”の表示はすべての輸出品について義務づけられたことです。そして、“オキュパイド・ジャパン”製品として現在残るのはやきものが大半です。それは、種類が多彩であったこと、一つひとつの製品のサイズが比較的小さく、また価格も比較的安価であったこと、乱暴に扱わなければ色褪せず、また壊れず、暮らしの中に確かな位置を占めやすいことなどによるものでした。考えてみれば、敗戦ニッポンはこの“占領下のオキュパイド・ジャパン時代”の洗礼を受けた地場産業の輸出拡大により焦土からの復興をなし遂げ、高度成長へと船出していくこととなったのです。当会が岐阜県美濃市で開催した“オキュパイド・ジャパン里帰り展”では、隣の関市の刃物の中にオキュパイド・ジャパン製品があることが分かり、新聞で大きく報道されました。田中さんや当会は、日本各地の“オキュパイド・ジャパン”製品とその時代がこうした「海を渡った地場産業展」をきっかけに日本各地で掘り起されていくことを深く願うものです。それは、戦後の初心に立ち返るとともに、空洞化や後継者難などに直面して疲弊する日本各地の多様な地場産業の再生と可能性、そして誇りを掘り起し、回復する糧を見出すことにもつながるのではないか、と思うからです。

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(↑ガラスのように繊細で極薄の瀬戸ノベルティ↓)
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(↑瀬戸ノベルティは“クールジャパンの先駆け”ではないか…↓)
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※田中荘子さんの功績は、瀬戸窯業の戦争直後の空白をリアルに埋める製品を眼前に登場させてくれたこと、今でさえ製作が不可能であろうと思わせられるような最高度の技術をまざまざと垣間見せてくれたこと、瀬戸の窯業界と市民とがこぞって葬りさってきたと言う他ない“陶都の誇り”を時間軸と製品の多様さによって気づかせてくれたこと、そして、「やきものとは本来、愛とほほえみと平和のシンボルである」というまぎれもない事実に気づかせてくれたことではないでしょうか…。

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