陶都・瀬戸が最も輝いた秘密はノベルティにあり。 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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“これこそ、せともの”セトノベルティの魅力を紹介し、その技術継承に努める市民活動団体です。

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陶都・瀬戸が最も輝いた秘密はノベルティにあり。

4月2日
☆私事になりますが、当会事務局長がその著『さくら道』で紹介した荘川桜の移植の物語。高度経済成長を支えた電源開発・御母衣(みぼろ)ダム建設で消えた集落の巨木が世紀の移植工事により水没から救われました。それが「荘川桜」で、その実生の樹が瀬戸市で花を咲かせました。瀬戸にも桜の季節が到来しています。↓ 

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*太平洋と日本海を結んでいた旧国鉄バス長距離路線「名金線(めいきんせん)」車掌の佐藤良二さん(故人)。その実姉・てるさん(故人)が白鳥町の自宅の庭で育て、当会事務局長に下さった樹です。
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(↑当会事務局長著『さくら道』:名古屋・風媒社刊)
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(↑左:旧国鉄バス車掌・佐藤良二さん、右:同僚で桜を一緒に植えた運転手の佐藤高三さん)
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*「荘川桜の物語」は今、発売中の人気雑誌『サライ』4月号にも紹介されています。↓
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(↑「サライ」4月号)
*「荘川桜」、御母衣(みぼろ)の桜は例年、ゴールデンウィークの頃、桜前線が津軽海峡を越えて北海道に到達する頃に満開となります。今年はどうでしょうか?


☆当会に寄贈されたノベルティをご紹介します。製品や企業の広告として作られた瀬戸ノベルティです。

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*↑“ESSO OIL DROP BOY”と呼ばれるノベルティの貯金箱。瀬戸のメーカーが作り、アメリカに輸出されていました。↓
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*↑“Michelin Man (ミシュラン・マン)”これも瀬戸のメーカー製。
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*この製品はSP(塩コショー)入れ。“Dairy Queen(DQ)”というアメリカ大手のアイスクリームやホットドッグ、またレストランチェーンのマスコットキャラクターです。
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*↑左:穴二つの製品は塩入れ、右:穴三つの製品は塩より粒子の小さいコショウ入れ。
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☆陶都・瀬戸がその千余年の歴史の中で最も輝いたのは第二次世界大戦後、円高で急速に衰退するまでの約30年間のことでした。それは輸出産業がもたらした繁栄によるもので、その繁栄はノベルティ、洋食器、そして、オーナメントを3つの柱としていました。とりわけ、ノベルティが陶磁器を核とし、その生産に必要な関連産業が市の内外に広い裾野を形成していたことが「陶都の最大繁栄をもたらした最大要因」である、と当会は分析しています。

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*↑昭和30年代に作られたキッチュなノベルティ。暗い倉庫の奥の木箱の中にホコリに埋もれているのを当会が見つけました。↓
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*↑鎖につないだ犬。↓
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*当時、こうしたペットを鎖につないだノベルティが人気だったようで、瀬戸でも沢山作られていました。
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*↑やきもので作られた頭部の中にコイル線のバネが挿しこまれ、頭部がゆらゆらと揺れるノベルティです。

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*↑動物型の貯金箱です。↓
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*↑これらには鼻の上、首元、羽などの部位にフェルトを裁断した布が貼られています。
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*↑針金を細工して作った小さな眼鏡をかけている人形があります。↓
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※これらの製品にはやきものと異なるさまざまな材質の部品が取り付けられています。そうした部品はほとんどが外注で納入され、内職などの下請け仕事によって取り付けられました。また、生産労働力として「集団就職」が組織的に導入されました。そのように、ノベルティ生産は外注や内職などの広い裾野によって支えられていたのです。瀬戸市は陶芸の町でもあります。しかし、一般にいう陶芸は個人作業でなされる個々の仕事であり、ノベルティのような広い裾野を持っていません。瀬戸ノベルティが膨大の種類と量の製品を生産し、それを市外や市中の津々浦々にまで広い裾野を拡げて生産基盤を形成していたゆえに、瀬戸ノベルティは世界80余か国もの国々への輸出が可能だったのです。そうした陶都の最大繁栄を正と負の両面にわたって冷静に回顧分析することもなく、関連する製品や資料、記録などの大切さを見失い、陶都の最大繁栄をもたらしてきた諸要因の中から『陶都の窯業再生と誇りの再生につながる糧』を見出す文化的な営為を瀬戸市民や瀬戸の窯業界、瀬戸市行政がこぞって充分にしてこなかったことが当会の言う円高以後の『瀬戸の失われた30年』となって今日に見るような「陶都の衰亡」を招き寄せてきたと思うのです。

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