胸キュン、「キッチュ」な瀬戸ノベルティ 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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“これこそ、せともの”セトノベルティの魅力を紹介し、その技術継承に努める市民活動団体です。

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胸キュン、「キッチュ」な瀬戸ノベルティ

3月26日
☆当会の収集品をご紹介します。「キッチュ」なノベルティです。いずれも1960年代から70年代にかけての製品です。 

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(↑風変わりな鍵付きの貯金箱です↓)
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*頭と胴が二つに分かれており、頭が胴に嵌めこまれると双方に開けられた穴を棒が貫き、鍵がかかるようになっています。
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*↑40年も倉庫の中で眠り続けてきたために、首に結わえられたスカーフがすっかり色褪せています。↓
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*↑スカーフがすっかり色褪せていても、こうした製品を手にする人たちに何かしら心温まるものを送り届けたことでしょう。かつての日本の物づくりにはこうした心遣いがさりげなく添えられていた時代だったのですね。
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*使う人のその時々の心模様によって選ばれる皿が左右されたことでしょう。ノベルティの物たちには一つひとつに感情や心も宿っていたのでしょう…。
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*「瀬戸ノベルティ俱楽部」にお客様をお迎えてしていて気がつくことがあります。それは、展示しているノベルティを見られた方々の中で概して30歳代後半から40歳代にかけてのお客様が特に興奮に近い感動の声を漏らされるということです。「瀬戸ノベルティがとても新鮮だ」「こんな製品を見たことがない」と言われるのです。洗練され尽くしてはいない、外国人を造型してもどこか日本的であること、量産でありながら手作り感が秘められていること、古そうでいてどこか新しく、しかし、今、巷を埋め尽くしている物とはどこか違う、胸がキュンとなるような味わいや趣きが感じられる…、そんな感想を一様に吐露されます。言葉で言えば、瀬戸ノベルティには「キッチュ」な製品が多いと言われるのです。そのことを思う時、ひょっとしてそうした感想に虚心に耳をすまし、分析することの中に、陶都窯業の、そして瀬戸ノベルティ産業総体の再生の芽や糧が見出されるのでないか、そう思うのです。

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*↑これも「キッチュ」なノベルティの一つです。↓
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*これは1959年、昭和34年に作られた瀬戸ノベルティです。
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*そして、次の製品も同じ1959年、昭和34年に瀬戸で作られたノベルティです。↓
VINTAGE 1959 RdsROBENS LADY HEAD VASE SOUTHERN BELLLADY IN WHITE-1
*↑いわゆる“ヘッドヴェース”と呼ばれるきわめて人気の高い製品で、頭の中に空洞が設けられており、中にいろいろな物を入れて楽しむことができます。例えば次のように花入れにもなります。↓
Lady Head Plantsubens Originals 482 Blonde Pearls Eyelashes Ring Vintage-1
Lady Head s Vase Rubens Originals 482 Blonde Pearls Eyelashes Ring Vintage- 2
*おそらくこれはかつて瀬戸にあったノベルティメーカー「K商会」の製品ではないか、と思われます。

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*↑瀬戸の町にはこうした胸がキュンとなるような製品がひっそりと埋もれています。それらは、ほとんどが廃棄されているような状態でホコリに埋もれたままです。↓当会はこうした胸キュンの製品を地道に収拾し、ホコリを洗い落として研究しています。
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*「キッチュ」(Kitsch)というのは、もともとドイツ語の「verkitschen(低俗化)」に由来するとされ、1970年代頃からのポップ・カルチャーの影響も受けて意識されてきた新たな美点概念と言えます。「けばけばしさ」「古臭さ」「安っぽさ」を積極的に利用し再評価するという美意識で、大量生産や複製生産が普及している現代に現れた大衆文化の一つとされます。古典的な美、あるいは、それと対照的な“アヴァンギャルド(前衛)”とも異なり、常識的、日常的、陳腐な存在に近いけれど、独自の存在感を呈する、どこか意表を突くような取り合わせであったり、時にはグロテスクであったり、時にはまがいもの的であり低俗で、不細工であったり、醜悪でもあるとされるものの中にえも言われぬ風趣な美、レトロな趣を見出す概念であるとか。
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*今から30年から40年ほど前に瀬戸で作られ、輸出されたこうした瀬戸ノベルティのキッチュな製品が今、例えばアメリカでは大変高い人気を集めており、そうした事実を瀬戸市の文化・産業行政も窯業界も瀬戸市民もほとんど気づいてはいません。輸出された海の向こうに研究の目が全く向けられていないからです。瀬戸窯業を著しい衰退に向かわせてきたものが、そうした「近視眼的な自己満足」「視野狭窄からの自己卑下」に起因していることを未だに官も業も民も総括できていないのでしょう。

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