『丸山陶器秋の特別見学会』終了。当会ご招待の120名が見学。 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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『丸山陶器秋の特別見学会』終了。当会ご招待の120名が見学。

11月6日
☆当会主催による『第3回・丸山陶器秋の特別見学会』が終わりました。今回は当会のご招待による120名の方々が見学されました。

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✲今春、ノベルティの生産者団体である瀬戸陶磁器工業協同組合(瀬陶工)が解散しました。丸山陶器もこの組合に参加していました。当会が受付窓口に掲げた旗は瀬陶工が作った旗で、同組から当会も旗を寄贈されましたこの旗を掲げていた肝心な同組加盟メーカーはほとんどありませんでした。しかし、当会は瀬陶工解散後も当会の活動拠点「瀬戸ノベルティ倶楽部」で掲げ続けてきました。この旗を、当会は今回の『丸山陶器特別見学会』で掲げることにしました。
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✲『丸山陶器特別見学会』、次回は10月中に開催する予定です。


☆丸山陶器の顕彰活動を担うことを当「瀬戸ノベルティ文化保存研究会」だけが任されて初めてわかったことがあります。それは、「丸山陶器の製品として世に知られているのは、実は、同社が実際に生産したアイテムの中で1パーセントにも満たないのではないか?」ということです。そうした“知られざる丸山陶器の製品”の一例を今回の特別見学会での展示品の中からご紹介します。


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✲丸山陶器は“キッチュ”なノベルティも作っていました。
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✲何気ないようなカップ。紅茶などを飲む器でしょうか?
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✲内側の縁に腰かける棚のように取りつけられている突起があります。
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✲英語で、あごひげはbeard、頬ひげはwhisker 、口ひげはMustache(マスターシュ)と言います。マスターシュ・マグというのは口ひげを生やした人が例えばコーヒーなどを飲む時、その長い口ひげがコーヒーの中に入ることのないようカップの淵の内側に棚上の仕切りを設けてあるのです。
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(↑マスターシュ・マグ<Mustache mug>)
✲日本人には思いもつかないような用途に対応する物が作られ、そうした用途にも丸山陶器など瀬戸のノベルティメーカーが製品を供給していたのです。こうしたモノが作られていた当時はあまり意識しないことだったのでしょうが、今になってみれば、瀬戸ノベルティは実に大切な「異文化交流の使者」としての役割を果たしていたと言えます。瀬戸の職人たちは高く柔軟な技術力を以てそうした未知のジャンルでの商機に見事に応え、そうした未知の仕事に応える飽くことのない瀬戸の職人気質が人々に暮らしの糧をもたらしていたのです。

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✲半身の人形の下部にホウキ草が取り付けられています。
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✲ノベルティには、もっぱら見て楽しむ物の他に、使ってみて楽しく美しい物があります。そうした使ってみて楽しく美しい物の代表に“サイレント・バトラー(Silent Butler) ”があります。主人の身の回りにあって、この言葉が意味する「黙って言うことを行う忠実な執事」のとおり、役に立ってくれるようなアイテムのことを言います。ここにご紹介するのは、食卓で出たパンくず等のゴミを搔き集めるちょっとした道具として使われていたもので、Table Sweeper、Crumb Brush 、Handy Sweeperなどと呼ばれていたそうです。
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✲こうした道具には真鍮製や木製等がありますが、これらの丸山製品のような磁器製の物は特に美しく清潔感にも溢れ、ヴィンテージモノとしてコレクターの垂涎の的となってきました。
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✲↑磁器の頭部とホウキ草とは布で結ばれています。そして、磁器の下部に”JAPAN”の文字が焼き付けられています。
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✲添付されていたキャプションによれば、これらは「日本陶器」からの注文品だったようです。「日本陶器」は今のノリタケです。もともと丸山陶器は日本陶器、創業当時は森村商事(森村ブラザース)と呼ばれ、森村ブラザースからノベルティ量産化の白羽の矢を立てられた会社でした。"1939"という数字がもし西暦年であるとすれば、これらは昭和14年の製品であるかもしれません。
✲ともあれ、衰退著しい瀬戸窯業にも、こうしたさりげなく暮らしを彩るデザイン性豊かな美しく楽しい製品が生み出されれば、「陶都再生への道」も開けるのではないか…。このような珍しい丸山製品を見るにつけ、そんなことに思いが巡らされるのです。

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