アメリカの戦後史と連なった瀬戸の戦後史 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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アメリカの戦後史と連なった瀬戸の戦後史

9月1日
☆第二次世界大戦後のアメリカで何故ポップカルチャーが盛んになったのか?そうしたことに触れた本がアメリカから届きました。Kitschy(キッチュ)で楽しい、そして見たこともないようなやきもののノベルティも掲載されている本です。

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↑ペンシルベニア州のシッファーという出版社から2011年に出された本で、「20世紀中期の忘れがたい品々」を収録した本です。↓
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(↑ Ceramic Arts Studioの斬新な製品も紹介されています↓)
p80Mid Century Design Ceramic Arts Studio Aphse and Adonis Harrington Figurines  -1

✲こうした品々は第二次世界大戦直後、そもそも米国内のメーカーで作られていましたが、1950年代になると日本製が盛んに輸入され、さらに60年代になると日本製がほぼ市場を席捲したそうです。「アメリカで特に50年代から60年代にかけて日本製の”キッチュ”なノベルティ製品が数多く見当たるというのは何故なのだろうか…?」、そう私たちは不思議に思ってきましたが、この本により、そうした背景が理解できそうです。
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✲↑この本の前説には次のように書かれています。「第一次世界大戦と第二次世界大戦の後で沸き起こった創造的エネルギーの波は、人生の限りない可能性の爆発的な抱擁を意味していました。戦時下の束縛から解放されて、デザイナーや製造業者やバイヤーたちは、カラフルで、余暇を楽しむことができるような、また楽しいポップカルチャーをおおいに楽しむようになったのです。、戦時下の自己否定の時代には再び陽の目を見ることはないであろうと思われた新しい楽観的な趨勢が惹起したのです。1920年代(第一次世界大戦後)から1960年代(第二次世界大戦後)にかけて、消費者市場は新奇で斬新なデザインによる『持つべき品々』とでも呼ぶべきもので満ち溢れました。この本は、ポップな陶磁器、ポップな新聞、ポップなページェント(カードやブロマイド類)など4つのジャンルが掲載されています」。
✲実は、この前説にあるように、アメリカの人々も戦争で多くの大切なものを失っていました。そうした喪失感の中にあってアメリカの人々はキッチュな製品を渇望し、そうした渇望を癒したのが瀬戸などで作られたノベルティだったのです。瀬戸の人々もそうしたアメリカの直面した戦後史という大きな時代の波から派生した需要に応えて夥しい量ろ種類のノベルティを生産し、瀬戸の人たちはその生産から糧を得て戦後復興を遂げていったのです。
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✲この本で得られるようなこうした新しい知識により、当会は来春刊行予定のき新刊書を単なる好事家のための書とするのではなく、”戦争の落とし子”としての歴史、”日米間の異文化交流”、”アメリカの戦後復興と瀬戸の戦後復興との連動” という文脈、また国籍の差異を超えた”癒しのノベルティ秘史”といった点にも言及したいと思っています。

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