「石原陶器貿易」から当会へ寄贈されたノベルティ 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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「石原陶器貿易」から当会へ寄贈されたノベルティ

3月12日
☆占領時代にマッカーサーへ寄贈された「TK工藝陶磁器製陶所」製の瀬戸ノベルティ。それを保存していたのは名古屋市東区白壁町にあった「石原陶器貿易」という商社でした。その商社がそれと同じサンプル品を含め、同社が保存してきたノベルティ等約200点を当会に寄贈してくれたのは今からちょうど2年前,2016年の3月11日でした。


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(↑当時 : 名古屋市東区白壁町)
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(↑当時、保存品を保管していた「石原陶器貿易」旧社長宅兼事務所倉庫↓)
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*当会は寄贈された品々を倉庫で保管してきましたが、マッカーサーへの寄贈品として中日新聞に紹介されたことを機に改めて寄贈品を見直しています。そこで、その他の特筆すべき製品をご紹介しましょう。

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*↑驚いたことに、マッカーサーへ寄贈された製品のメーカーであった「TK工藝陶磁器製陶所」製のノベルティが先に紹介された製品の他にもあることが改めてわかりました。この2体も「TK工藝陶磁器製陶所」製のノベルティでした。↓
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*↑装飾用に挿しこまれた金魚はゆらゆらと前後に揺れる仕掛けです。
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*↑底に“PATENT TK”の文字が刻まれています。↓
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*これも電気スタンドです。
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*↑右側の穴から電線が入り、中を通して上にあがり、電球に繋がります。
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*↑底に商社の「石原陶器貿易」マークが焼き付けられています。推察になりますが、「TK工藝陶磁器製陶所」にはすぐれたデザインセンスをもった職人や絵付け職人がいたとのことですので、これも「TK工藝陶磁器製陶所」の製品かもしれません。↓
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*「陶業タイムス」に“デインチドーリス人形”と形容されていた紙を芯に用いたレース人形も寄贈品の中にありました。↓
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*オキュパイド・ジャパン時代を知ることのできる稀有な資料である週刊の業界紙「陶業タイムス」、その昭和25年1月2日第69号に「陶磁器玩具・新製品・USAによるケンネスピーハンズ歩兵少佐の名付けによる『デインチドーリス人形』」であると記載された“紙レース人形”と呼ばれる製品です。
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*↑薄いスカートは生地の厚さが1ミリほど。光りを透かします。
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*↑「メイド・イン・オキュパイド・ジャパン」の裏印が焼き付けられています。今では途絶えた技法で作られたノベルティ人形です。
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*↑何とも美しく、精緻なレース人形です。↓
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*↑これにも「石原陶器貿易」の裏印がありますが、どこかのメーカーで作らせて調達したレース人形なのでしょうか。
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*ハンドル(取っ手)付きのプレート。クッキー・プラター(Cookie Platter)、サービング・トレイ(Serving Tray)、ティットビット・トレイ(tidbit tray)、または、サービング・プラター(Serving Platter)などとよばれており、ちょっとしたおやつを乗せる皿です。
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*↑*この製品がどこのメーカーの製品なのか。この裏印について参考になる情報があります。昭和29年、日本陶業連盟や日本陶磁器輸出組合等が編集した『商標裏印登録簿』によれば、この製品の裏印は、三重県四日市市にあった「笹井製陶有限会社」というメーカーの商標裏印登録であった可能性があります。そして、もう一点、このマーク、四日市市の「笹井製陶有限会社」のものと思われる寄贈品がありました。↓
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*この製品の底には「石原陶器貿易」の他に「笹井製陶有限会社」と思われる二つの裏印が焼き付けられています。察するに、商社の「石原陶器貿易」がメーカーの「笹井製陶有限会社」に製造を委託したか、買い上げたかしたのではないでしょうか?
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*当会のアメリカ在住会員で占領下の製品の収集研究をされている田中荘子さんは当会に次のようなメールを下さっています。「私も石原陶器貿易の品々もたくさん収集していますが、いつも思うのですが、タイプがいろいろなものがあるので、中村さんがお書きになっているように、瀬戸のメーカーにだいぶ『委託生産』または『買上げ』をしていたのではないか、と想像しております。石原陶器貿易には、そのような資料は残っていませんか?」。当会が「石原陶器貿易」さんから製品の寄贈を受けた時、残念ながら、資料の類は一切ない、ということでした。
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(↑「石原陶器貿易」さんから当会への寄贈品↓)
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*製品の収集と資料の掘り起し、その製品と資料との突き合わせなくして、瀬戸ノベルティの全貌を把握することはできません。
石原さんから頂いた厚情、オキュパイド・ジャパン研究家・吉原ゆう子さんの努力、こうした資料を大切に保存され、未来へ受け継いでいこうとされている日本陶磁器意匠センターの地道な仕事などに当会の活動は支えられているのです。

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