パステルカラーのノベルティに人気! 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

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“これこそ、せともの”セトノベルティの魅力を紹介し、その技術継承に努める市民活動団体です。

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パステルカラーのノベルティに人気!

3月2日
☆一般に占領下の時代の制限貿易は、輸出品に“Made in Occupied Japan(OJ) ”、あるいは“Occupied Japan”という印をつけることが義務づけられていました。しかし、「表示の終了時期は1949年(昭和24年)12月5日付の覚書で、“Made in Occupied Japan” “Made in Japan”“Japan”の3通りを選択出来ることとなり、Occupied表示は、日本の独立まで続いた商品もあったようである」と、オキュパイド・ジャパンを研究されている吉原ゆう子さんがその研究成果を発表されています。このことは、先に当会の協力により瀬戸市美術館で開催された『海を渡ったせとものたち~田中荘子オキュパイド・ジャパンコレクション~』の折に発行された図録に掲載されています。(図録は1冊700円、瀬戸市美術館で購入できます)


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(↑今も入手が可能な『海を渡ったせとものたち~田中荘子オキュパイド・ジャパンコレクション~』の図録)

☆昭和24年という年はアメリカの経済が不振で、日本製品に対する反発が一段と高まっていました。また、アジアに於いては国際的緊張が高まり、翌年には朝鮮戦争が起こる前夜という時代でした。その頃の事情を窺い知れる記事が昭和24年8月11日の「陶業タイムス」に掲載されています。↓
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(↑昭和24年8月11日発行「陶業タイムス」№50↓)
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*この記事は、アメリカの小売業界の新聞が報じた記事で、アメリカの陶磁器業界が日本やドイツの低賃金労働者が作る安い製品の流入に警戒感を抱いていることを紹介した記事です。この記事はワシントンからのニュースで、「占領軍当局によって実行される可能性のある日本及びドイツの硝子・陶磁器産業の復興に関する危惧がアメリカ国内の陶磁器・硝子工業の労働者代表によって表明される」としています。
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*この記事は「日本及ドイツの硝子並陶磁器工業の復興は陸軍省の指示の下に行われているということに業界は非常なる関心を持っている」とし、このアメリカの業界団体は、「陸軍省の占領軍政策行政担当及び国務省の貿易政策局代表者と会合を開くであろう。…会議事項は次のとおりである。(1)日本に於ける硝子製造業の発達及び陶磁器工業の復興並に促進に関する総司令部の特殊な計画…」と書き、「…『右に依って明らかなる如く、米国陶磁器業者が如何に日本品の安売りに神経を鋭がらせているかが判るであろう。此の動向は本年二月頃より顕著となって来ているが、…此のまま推移すれば当然米国関税の日本製陶磁器に対する引上げとなって表現される事は火を視るより明らかである。斯くなる時は、業者は如何に安物を作ろうとも米国市場に於いては販売不能となるのであり、挙句の果ては一大市場を失う事となろう。何事にも行き詰まる処まで行かねば覚醒することの出来ぬ業界の前途を想えば誠に暗澹たるものがある」。

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*この記事で特筆すべきことは、対日貿易政策の一翼であった陶磁器工業の復興が陸軍省の指示の下に行われており、日本の外務省にあたる国務省の貿易政策局が関わっていたということです。陶都の再生という期待を背負った瀬戸・名古屋経済圏の貿易が冷戦構造の深刻化を背景に導かれていったことについて、オキュパイド・ジャパンを研究されている吉原ゆう子さんは次のように書かれています。「許容された輸入の支払いに見合うだけの輸出しか許可されなかった占領初期から、東西冷戦という世界情勢の変化に対するアメリカの対日方針の転換により、日本に対して経済的自立が促された。1948年12月に経済安定9原則指令、1949年4月には1ドル=360円という新レートが実施され、陶磁器も含めて日本の輸出産業は厳しい試練に遭遇するが、朝鮮特需もあり、日本は高度経済成長の時代へと向かっていく」。

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*↑「陶業タイムス」昭和25年12月8日号に興味深い記事が掲載されています。この記事により、当時、アメリカで人気を呼んでいた製品の傾向が窺い知れます。↓
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*「名古屋市内の某サプライヤーに届いた米国の有力バイヤーのレポートによると、現在、アメリカ市場での日本商品(主にノベリティー)は、A…スタイルは小型物から大型に、B…安物から高級品に、C…単純な玩具としてよりも装飾品としての玩具へ…と需要面が極度に変容して、ある意味でノベリティー業者に革命が到来したと通じてきた」と、書かれています。そして、次のように書いています。「ここで、デザイン及びカラーに眼を転じてみると、最近特に目立ってきた傾向としては、昔グレーズの付いた極度に濃いものが流行していたのが、最近の流行として、これとは正反対に極薄いパステルカラーが重んじられるようになってきた」。
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(↑イースターのウサギにちなんだ1950年代の瀬戸製ノベルティ)
*実は、たまたま当会が今、注目するに至っている人気のノベルティが、この記事にあったような1950年代の製品であることと一致することがわかってきました。
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(↑1950年代の瀬戸製ノベルティの猫)
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(↑1950年代の瀬戸製ノベルティ“ハンプティ・ダンプティ”のヘッドヴェース↓)
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*当「瀬戸ノベルティ倶楽部」においでになるお客様の多くが女性です。そうしたお客様が声をそろえて「欲しい」「買いたい」と言われるのが、次の“ジョセフ・オリジナル”などの製品で、1950年代後半から60年代にかけて瀬戸で作られた製品なのです。↓
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*そして、この記事は次のように結んでいます。「…これらを総合してみると、ノベリティー業者は米国の新しい流行を早く知ってうまくこれとマッチした新製品の型造りに転向すべきことに気が付く…」。
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(↑1950年代の瀬戸製ノベルティ: 壁掛け・当会収集保存品↓)
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(↑「フェアリーギフト」:1950年~60年代の瀬戸ノベルティ↓)
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