アーカイブ :2014年01月 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

“これこそ、せともの”セトノベルティの魅力を紹介し、その技術継承に努める市民活動団体です。

瀬戸ノベルティ文化保存研究会 We are the Seto Novelty Culture Preservation Society, a citizens’organization in Seto City, Aichi Prefecture 、Japan◆瀬戸ノベルティに“最高の評価”!レース人形の最高峰・TK名古屋人形製陶所製「アン王女」が皇室に献上!★瀬戸から「ノベルティ」と「昭和の青春切符~集団就職の記録~」を『日本遺産』に!◆時を超えて香り立つ魅力・ノベルティこそ“瀬戸の華”!セト・ノベルティこそ「せともの」!【瀬戸ノベルティ倶楽部:The Seto Novelty Club〈office〉、Americans who love SETO NOVELTIES, your mail to us is deeply welcome. address :setonovelty_club@yahoo.jp】 写真などこのブログでの画像の無断使用は固くお断りします!

2013年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年02月

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型・素地の活用

★瀬戸ノベルティをめぐる“風(トレンド)”。「瀬戸ノベルティの“石膏型(鋳込み型)”」をめぐる動き(2012年)。
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(↑ノベルティメーカーの倉庫に大量に残されている石膏型)
☆当会が運営する『瀬戸ノベルティ倶楽部』にはさまざまなお客様がおいで下さるが、中でも瀬戸ノベルティの“型(鋳込み型)”に関係するお客様が目立つことだ。東京でレースドール(人形)教室を主宰しているという女性のSさんもその一人。先日、当会のブログをご覧になり、新幹線でおいで下さった。聞けば、レースドールのボディになる「型」を探し求めているという。
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☆まず一番の基になるのが「型」(モールド・mold)。メーカーは型の製作を型屋に発注するが、その型は、メーカーが引き取る場合と、その型を使用した後に型屋に戻し型屋で保管しておいてもらう場合の二通りがある。
ノベルティメーカーがノベルティ製造をやめたり、廃業したり、倒産したりする場合、その会社の型は型屋に残置されたままとなることが多い。当館においでくださる型屋さんは悲鳴を上げる。「“また使うから…”と型を押しつけられるうちらとしても、型を保管するのもただではできないんです。型をいつでも使える状態にしておかなくちゃならないし、型はいくつものたくさんのパーツからできているから、その保管場所も大変なんですよ。でも、メーカーさん側はそんな経費のことを考えてくれません。預かっているうちに廃業したとか倒産してしまったとかがよくあるんで、型の保管にはとても苦労しているんです…」。

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*瀬戸ノベルティの場合、型の保管保存はメーカーや型屋という製造現場の仕事ということになってきた。しかし、ノベルティの発祥地であるドイツのマイセンの場合、国立のミュージアムであったか、磁器を開窯した300年前からの30万点もの石膏型を『国の宝』として保存保管しており、その型の中には、今も鋳込んで製品を再生産しているものもあるのだという。これはマイセン磁器開窯300年の折のNHK教育テレビ『日曜美術館』で見た衝撃的なシーンであったのだが、それを見てつくづく感じたのは、瀬戸ノベルティの場合、『石膏型』を大切な陶都・瀬戸の産業文化遺産であるとは評価していない「業界自身の誇りの低さ」であり、同時に、産業文化行政を預かる市行政担当者の無策と無気力ということが強く嘆かされたことであった。
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★石膏型保存活用法~「胃袋を満たすやきもの」から「こころを満たすやきもの」へ~。 
*今、陶都・瀬戸も「こころを満たす陶磁文化の時代」に生きている。ノベルティ製品や型をめぐる動向から確かに言えることは、今という時代、瀬戸の業界や行政に求められるのは「胃袋を満たすやきもの」から「こころを満たすやきもの」「こころを潤わすやきもの」へと視点を進化させ、『文化産業としてのやきもの』という文脈に立って窯業の再生や活性化策と一から取り組まなくてはならないことである。○○年祭などという“虚構”に縋りつく限り、“陶都再生の幻影”しか見えないであろうし、行政への不信感は決してぬぐえないであろう。
*当会は、「瀬戸ノベルティの石膏型を公的に保存活用するシステム(機構)」を構築し、それを製品開発などの創造的研究に有効活用したり、リース方式などの導入により管理費捻出などのための収益を生み出しながら、いわば“動的保存活用”などを行なう必要性を業界団体や行政に提案してきた。旧大東三進から買い取った『ノベルティこども創造館』の裏にある付属施設や旧歴史民俗資料館といった遊休施設など市の公的施設を活用し、そこに、市中に埋もれているベテラン職人さんなどボランティアスタッフの参加も積極的に求めての石膏型保存活用法を具体的に提案してきたのだ。
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★瀬戸ノベルティの型をこの瀬戸の街で創造的に守るということができないなら、瀬戸ノベルティの型を求め欲している市外の需要家にどんどん売却し、瀬戸ではない他の街に流出させ、その土地で瀬戸ノベルティの伝統と技術を受け継いでいってもらおうではないか…。
*「もはや、それしかないかもしれない」と当会は考えるのです。
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*22日に会ったあるノベルティメーカーの社長は当会に語っている。「わが社に残している石膏型は、これまでも全く使うことはありませんでした。また、これからも使うことはおそらく無いでしょう。ですから、結局、最後にはお金を払って産廃として捨てることになるでしょうね。それなら、もしわが社の型が欲しいという人がいるなら、よく調べた上で、お譲りできる型であればお譲りしたいと思っています。その方が、型も喜ぶでしょうよ」。
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*当会の会員には瀬戸生まれでない人も多い。そんなメンバーを「よそものに何がわかる?よそものに何ができる?と揶揄する業界幹部や行政幹部がいるという。笑止千万である。そのように高みからものを言う人に限って、地元生まれならやきものについては何でも知っている、などと見当違いもはなはだしいことをノタマウ。しかし、こと瀬戸ノベルティについてすべてを知っている人は瀬戸生まれの人を含めてこの世に誰もいないと言えるのだ。当会は、瀬戸ノベルティの研究活動を続けていてそう思う。自社のことは分かっても他のメーカーとの間の塀は高いのだから。「町づくりには、若者、ばか者、よそものが鍵である」という言葉をそうした人たちはご存じないようだ。町づくりで、思い込みや先入観、屈託やしがらみにとらわれるようなことがあれば、その町の魅力も可能性も見失ってしまうことになる」という意味であろう。
*さらに、当会は次のように思う。
『生まれたところがふるさとなのではない』。『ふるさとのこころを守り育て、それを愛するところこそ、ふるさとなのだ』と。現に、あるノベルティメーカーは、はやばやと日本を脱出して生産拠点を国外に移し、そこに石膏型も移設、高い技術をその国外で守り育ててきた。その社主は語る。「わが社は瀬戸にこだわっていないんです。この「井の中の蛙」のような小心で満足しているような企業気質や『陶都』としての町のビジョンを誇りと情熱を以って熱く語ろうとはしないような行政の風土では、質の高いノベルティをこの瀬戸で作っていくのは無理ですよ。私は、瀬戸ノベルティの伝統や技術がこの地球上のどこかで永らえていけば、それでいいんじゃないかと思っているんです。といってもそれは私たちの居直りかもしれませんが…」。中国で作られている製品が瀬戸物の箱に詰め替えられ、それが『瀬戸物』という体裁で堂々と国内で売られているし、それは行政や業界の周知の事実となっている。そうした実態があることを見れば、その社主の考え方は決して侮れない説得力あるスタンスであろう。
*当会は、市外から当館に来られ、ノベルティの石膏型を懸命に求めておられる方々から「埃をかぶって捨てられたようなままにしておくなんて、本当にもったいないじゃないですか!瀬戸の人たちには、誇りというものがないんでしょうか?役所は一体、このノベルティという伝統をどう考えているんですか?」といった詰問を受け、恥じ入るばかりである。そのような声を受けて当会は、今、瀬戸ノベルティの石膏型を求める人たちに選択的に少しずつノベルティの石膏型を斡旋していこうか、と真面目に考えている。瀬戸ノベルティの伝統と技術を継承活用して窯業の再生と振興に尽力すべき責務を果たすべき立場にありながら、まるで他人事のように手をこまねいて高みの見物に徹し、高禄を食み、傍観者のような無為の席を温め続けている人たちを置き去りにしていくほか、瀬戸ノベルティの伝統と技術を創造的に継承する方途はもはやないのかもしれないし、それもひとつのやむを得ない選択なのかもしれない…、当会はそう考えている。勿論、それは、逆説的な意味に於いて、ではあるが…。
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*ノベルティの型はこのノベルティのふるさとであるべき瀬戸の街で活用され、この町の中で保存されるべきことは言うまでもない。しかし、この町が、業界団体やこの町の姿を示すべき行政自身が“陶都・瀬戸の宝”とも言うべきこの石膏型を守り活用しようとする明確な意思を示さない以上、この型を入手し、この型から新しい製品を生み出したいという明確な意思を示す人たち、その人たちが瀬戸以外の町の人々であっても、そういう人たちに移管されるべきことは正当な決断であろう。なぜならば、そうした型は製品を生み出すためにこの世に生み出されたものだからであり、この型に命を吹き込もうという人たちに活用されることこそ“型たちの幸せ”であるからである。この街にそうした型を使いもせずにただ埃をかぶるままに埋もれさせ、結局、産業廃棄物としてしまうことが明らかな以上、この街にただ無為に置き続けることに何の意味があろう?そのような無意味なこだわりや屈託は何も生み出さないのだ。
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*当会は、そんなことを考えながら瀬戸ノベルティの素晴らしさを伝える「瀬戸ノベルティ・カレンダーの製作」を“ひとつの事件”にすべく、知られざる名品の掘り起こしを鋭意続けている。そして、その名に値するような素晴らしい製品を掘り当てている。それは、来年度、当会が上梓を構想しているノベルティの写真を主とした本『瀬戸ノベルティものがたり』(仮題)で紹介することとしている。
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☆「これじゃ、あんまりだよ!」「これじゃ、ひどすぎる!」「あまりに可愛そうすぎるよ…」。県外から来た人形作家たちと朦朧とするほどの暑熱の中をノベルティの石膏型を見て回った二日間の小さな旅。そこで目にした「廃棄寸前というノベルティの石膏型」が置かれた光景。あまりに哀しい実態に心が哭(な)き、やり場のない怒りに言葉を失い、絶句して涙した…。これほど自分たちが作ってきたものを足蹴にし、誇りをドブに捨て、行政の矜持も見えない町はないかもしれない…と思った。行政も業界も観光協会も、いじましいほど内弁慶で、縮み志向で、まるで自らを“去勢化”しているかのようなこの瀬戸の町。この町の誇りの再発見や窯業再生のための力となるのは、異文化をたずさえたさまざまな才知や感性を持ったアーチストたちの訪れという「未知との遭遇」や町の外から瀬戸の魅力を賞賛する「黒船の遊弋(ゆうよく)」しかないのかもしれない…、と実感した。
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(↑↓まもなく廃棄されるという瀬戸ノベルティの石膏型、瀬戸市内で。)
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*当会の会員になってくださった県外在住のレース人形作家たちが瀬戸に来られ、末広町の「瀬戸ノベルティ倶楽部」においでくださった。その後、当会の案内で、二日間にわたって、業務を縮小するノベルティメーカーや石膏型の製造メーカー(型屋)などを訪問された。ホコリに埋もれたおびただしい量と種類の石膏型を前にそれぞれの社主が語る「廃棄する他ないんですよ」「正直言って、今、当社にとって、重荷になっています」との話。その話を聞き、宇津高く誇りが積もった床に無造作に置かれた石膏型。木製の棚に積まれ、崩れかけた石膏型を見て回ったレース人形作家たち。「この顔、どうしてこんなに可愛いんだろう!」「ほら、ここに天使があるよ!」「これ、猫だよ」「この乳母車に、この赤ちゃんを乗せて組み合わせ、出産祝いに使ってもらったらどうかなあ…」「このドレスの人形のここにレースを付けたらどう?いいよねえ!」。生産を終わって、雨漏りし、土ホコリが降り積もった薄暗い構内を歩きながら、「これじゃ、あんまりだよ!」「これじゃ、ひどすぎる!」「あまりに可愛そうすぎるよ…」と絶句し、作家たちは目に涙を浮かべていました。
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*彼らによれば、レースが取り付けられる人形の頭や体(ボディー)、また、それに付随する土台などの石膏型(モールド・mold)がなかなか手に入らず、アメリカからわざわざ海を越えて取り寄せているのだそうです。「…私たちは、これほどの量と種類の石膏型が瀬戸に今も残されているなんて初めて知り、驚きました。でも、この本場の瀬戸で、こうした大切な石膏型が無残に捨てられているんですか?それは、あまりに勿体ないですよ!」。「ノベルティの保存のためには、製品の保存は勿論大事ですが、石膏型が何よりも基本で大切なんじゃないですか?石膏型がなくなってしまえば、ノベルティはもう作れないんですよ…」。
*瀬戸の石膏型については、そのメーカーの団体である「石膏型協同組合」がすでに解散しており、これまで数え切れないほどの石膏型が廃棄され、瀬戸の野山を埋めてきました。そして、当会はこれまで次のような提案をすでに行なっています。
ノベルティの文化と産業の創造的継承のために、「石膏型保有機構」とでも言うような共同の半公的組織を作り、そこに、各メーカーから選抜した石膏型を保管保存し、それらの型に関するデータベースを作って広く需要化たちに公開する。そして、「石膏型保有機構」に集積された石膏型を瀬戸ノベルティの研究、あるいは、瀬戸ノベルティのモノ作りをめざす有望な作家たちに無償で提供したり、ユーザーから商業的使用の申請があった場合は、それを有償で供与し、その対価を得て、共同運営する「石膏型保有機構」やそれぞれの型の提供会社にしかるべく還元する、という方法です。
「石膏型を共同で保有管理すべきである」という当会のこの提案は、「瀬戸ノベルティの製品のみならず、そのモノ作りの基礎である石膏型は、個々の会社のものであるだけでなく、『瀬戸の宝』『瀬戸の財産』でもある」と当会は位置づけているからです。
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*「もはや、日本では石膏型は手に入らない」と思いこんできて、アメリカから石膏型を取り寄せで買ってきたという彼らは、瀬戸におおいに使って活かせる石膏型がまだまだたくさん残されていることを知って驚天動地の思いをされていました。その彼らの「石膏型の保存と活用」の方法は、当会の提案と全く重なるものでした。「有用な石膏型という瀬戸市のかけがえのない財産」をむざむざと廃棄してしまうのではなく、瀬戸窯業の再生と活性化のためにその「陶都の財産を資源として活かすべきである」という提案に他ならないのです。それについては、「石膏型は瀬戸の財産だから瀬戸から出すべきではない」という主張が一方にあり「瀬戸の町から外に出すべきではない。だから外に出すよりも、いっそ廃棄してしまおう」と言う選択を主張する声もあります。彼らは「その思いは十分に理解できますが、活かすためにこの世に生まれてきた貴重な石膏型が使われずに、自尊心だけのために捨てられるというのは、石膏型自体があまりにかわいそうで、あまりに無意味なことではないでしょうか。どうして、誇り高い活用方法を生み出さないのでしょうか?正当なお金を取って売ったらどうなのでしょうか?石膏型の所有者も使用希望者もともに喜ぶ対等な関係を築いてほしいんです」彼らは、そう懇請されるのです。
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*「石膏型の誇り高い保存活用策を官民から知恵を出しあって構築し、石膏型を保有し提供してくれるメーカーにはその公正な対価を支払うという措置を担保する方法で、貴重な石膏型を長く日本の地で保存して欲しいし、誇りあるその方法をとおして、私たちも、瀬戸の石膏型を創造的に柔軟に活用し、発展させていきたいんです。県外の私たちにもレース人形という分野で、その瀬戸の誇り高いノベルティの継承に参加させて欲しいんです…」。それが彼らの思いだと言うのです。*「どれだけ苦労して、こういう石膏型を作ってきたのですか?売れるものは何であるかとマーケットリサーチを懸命に行い、知恵と感性をデザインに注ぎ込み、その製品を効率的に作れる方法を工夫考究してこれらの石膏型から製品を作り出してきたのでしょう。それを思うと、これらの石膏型がむざむざ捨てられてしまうなんて、あまりに悲しすぎます。石膏型が泣いています。心が痛みます…」。二人は、こう言って涙を目に浮かべていました。このような県外からの瀬戸ノベルティへの応援の声、その広く熱い思いを私たち瀬戸市民、行政、業界は真摯に受け止めるべきなのではないか?
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*もはや、瀬戸ノベルティは製品も石膏型も、会社のみの力では支えきれないのです。「業界が動かなければ、行政も動けない」、と瀬戸市行政の最高幹部は言っています。冗談ではない!当会は怒ります。否!冗談ではない!町の将来像、この町はどんな町の姿を目指すのか、町のありたい将来像を描くこと、それに向かって諸環境を整備すること、それこそ行政の仕事なのではないか。一体、行政は瀬戸ノベルティの何を、どれほど知っているというのでしょうか?瀬戸の古い窯屋の社主であり、日本でも有数の西洋陶磁通によれば、「瀬戸ノベルティについてその全貌を知っている人はこの世に誰もいない」のです。「瀬戸の窯屋の経営者は他の窯屋には立ち入らない、という不文律やしきたりがあります。たとえ、隣の会社でさえ、そこで何を作っているかなどは知ることはできませんから、ノベルティ会社の周りには目に見えない高い壁が築かれているということですよ。いってみれば、秘密主義が相互に他社との競争に打ち勝つ武器とされてきたんです。ですから、私も瀬戸のノベルティを知るためにはアメリカなどにしばしば行ってそこで開かれているギフトショーや見本市を見て回り、瀬戸のほぼ全社に近いノベルティ会社の最も新しい展示品を見て、初めて瀬戸の業界情報を得てきたんです。ですから、当時から今に至るまで、瀬戸のノベルティについてほとんどすべてを知っている、というような人は瀬戸はもちろん日本には誰もいないんですよ。まして、3年で担当が替わるような行政マンが深く広く知る人がいるはずがありません」。
それなのに、である。これほど壮大な産業実態があったノベルティ産業という事実がないがしろにされてきたのです。製品や資料、石膏型などがすべて捨てられ、業界のみならず、最も肝心肝要な瀬戸市行政に於いてすら、まったく罪深く愚かしいことに、「瀬戸ノベルティは“封印”されてきた」のです。まさに地場産業の最も大切な誇りが、ホコリまみれになって地に捨てられ、汚され、傷つけられてきたといわざるを得ないのです。当会は、製品そのものやその資料のみならず、石膏型の“救出保存”活動へも微力を尽くしていきます。

★チャイナペインターに朗報!当会は、チャイナペインティングのアーティストの方々に人形や動物などの「ノベルティの白生地」をご提供できるようになりました!(2012年)
*チャイナペインティング(白生地に絵付けをするアート、ポーセリンペインティング)では、従来、カップ&ソーサーや平皿(いわゆる碗皿)などをキャンバスとして絵付けをすることが一般的です。それは、人形(フィギュリン)や動物など、いわゆる碗皿以外の「ノベルティの白生地」の入手が困難であるという実情からでもあるようです。
*当会は、このほど、瀬戸市内のある窯屋さんから、人形(フィギュリン)や動物などの「ノベルティの白生地」を取り扱わせて頂く(代理販売の)運びとなり、チャイナペインターの皆様方にさまざまな「ノベルティの白生地」をご提供することができるようになったのです。
*これは、最近、当会に、碗皿以外の人形(フィギュリン)や動物など「ノベルティの白生地」を探しているとのチャイナペインティング愛好家の方々からお問い合わせが多く舞い込み、当会は「ノベルティの白生地」を鋭意探していたのです。その調査と交渉の中でこうした便宜に恵まれることになったものです。
*以下、当会がチャイナペインターの皆様方にこれからご提供を予定している製品の一部をご紹介します。
白1鳥3羽-1
白2像-1
白3トラ-1
白6ほていさん-1
白5像の小箱-1
白8琴引く芸者-1
白11かたつむり-1
白14鳥複数-1
白12 童人形-1
*「瀬戸のやきものをどうするのか、市の展望が全く見えてこない。やきもの産業を守っていくのか?それとも、やきものを捨てるのか…?市の軸足が大きくぶれているんだよね…」と、市内の窯業者から怨嗟の声が高まる中、「ここ5年が瀬戸窯業存続の正念場ですね…」という呟きが瀬戸市政を担う幹部職員からも聞こえてくる最近、当会によるこの「ノベルティの白生地」の掘り起こしは、ささやかながらも、チャイナペインターの方々への朗報であるのみならず、厳しい経営環境の中に置かれている窯業者への支援を志す当会の願いの一端にも叶うものです。
※この白生地をお求めの方は、当「瀬戸ノベルティ倶楽部」へお問い合わせ下さい。
*「瀬戸ノベルティ倶楽部」(「市民活動団体「瀬戸ノベルティ文化保存研究会」の活動拠点)
 …〒489-0814 愛知県瀬戸市末広町3-16 末広商店街アーケード内
*開館時間は午前10時から夕方6時まで。  
○電話   090-6339-0791(常時携帯)
○メール  setonovelty_club@yahoo.co.jp
※お問い合わせや製品の修理・鑑定などのご依頼は、上記メールへ。
○火曜日が定休日です。


★「陶都の埋もれた資源」。当会、フィギュリン(人形)など、チャイナペインティング用の立体的な白生地を入手!チャイナペインターへ朗報。
琴を弾く女フル-1
白生地フル-1
*当「瀬戸ノベルティ倶楽部」に“芸者”や童(わらべ)などのフィギュリン(人形)、動物や鳥などの磁製(磁器)の白生地が各種入りました。当会は、それらの白生地をご希望の方々にお譲りしています。
*瀬戸にはカップ&ソーサーなど平面的な白生地に絵付けをするチャイナペインターの方々がいろいろな白生地を買い求めに来られます。そうしたチャイナペインターの方々の中に、最近、フィギュリンや動物や鳥など、より立体的(三次元的)な素材に絵付けを希望される方が増えているようです。
しかし、そうした立体的(三次元的)な白生地を手に入れることはとても難しい状況にあります。そうした白生地は瀬戸のノベルティメーカーによって作られるのですが、そうしたノベルティメーカーが激減しているからです。
わらべら-1
でっち-1
童女頭部-1
*当会は、そうしたノベルティ関連メーカーの一社と春先から交渉を続けてきましたが、このほど、その会社からチャイナペインティング用の立体的な白生地を各種入手しました。そこで、ご希望の方々にお分けすることができることになりました。
*当会が入手した白生地は、輸出の最盛期、戦前から続くメーカーの一つによって作られた在庫品の一部で、雨漏りのする暗い倉庫でホコリに埋もれながら20年以上の長い月日を経てきたものです。
ポスター-1
*上↑の写真は当会に白生地を提供してくれることになった窯屋さんに残されていたポスターです。この会社は、珍しく、ノベルティの白生地をそのまま輸出していました。その残りの在庫が倉庫から掘り起こされたのです。↓当会は、輸出関連伝票の一部も入手し、この窯屋さんの輸出事情の一端も把握できました。このメーカーは、白生地をアメリカやヨーロッパ(スウェーデン、ノルウェイ、オランダなど)を中心に輸出していました。
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笛吹き少女-1
観音2つ-1
*当会がこのほど入手した立体的な白生地は、インターネットでの販売は一切致しません。お客様と直接お会いし、お瀬戸ノベルティの現状を知って頂き、当会が瀬戸窯業の再生振興のためにこうした白生地の活用を行なうことの思いと必要性をお伝えしたいからです。
おしどり3つ-1
鳥3羽-1
*瀬戸窯業が極限近くまで衰退を極め、その再生と振興策に於いて業界団体や行政がほとんど無力であることは言を待ちません。そうした中で、瀬戸は、日一日、陶都としてのその内実とその姿が壊れ続けているのです。市中で懸命に窯業に従事して暮らしておられる弱小の窯業者を支援するためには、語り合い、心を砕き、汗を流すような方法で市中に埋もれている「経済的可能性のある素材」を掘り起こし、それらを有効活用する知恵を考え、それを実行することが確かに有意義であろうと思われるからです。勿論、焼け石に水かもしれません。しかし、ささやかな行為であっても、口先だけの、おためごかしばかりで弱小窯業者のことを親身になって気遣おうとはしない無為の立場に身を置き続けるよりは、同じ市民として少しは気休めになると思われるからです。
「陶都の存続。それは窯屋の存続が前提となることに他ならない。窯屋の在庫が少しでも売れれば、経営が厳しい状況に置かれている窯屋の経営が楽になる。陶都の存続を願う私たちは、言葉を弄するだけの無為でいるよりは、できる限り陶都の存続のためになるような実践をしよう」。そう考えるからです。
「“陶都の存続”。それは窯屋の存続が前提となることに他ならない。窯屋の在庫が少しでも売れれば、経営が厳しい状況に置かれている窯屋の経営が楽になる。“陶都の存続”を願う私たちは、言葉を弄するだけの無為に安住するのではなく、できる限り“陶都の存続”のためになるような実践と取り組もう…」。そう考えて私たちが行なっている一つの実践が、市中に埋もれている陶磁製品の掘り起こしというささやかな行為なのです。
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人形二つ-1
芸者-1
人魚2つ-1
天使白生地-1
*当会は、数社からこうした白生地の御提供を受けており、もともと数がないか、高すぎて他ではなかなか入手できないような製品を提供させて頂けるよう、街中に出て微力を尽くしています。
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ウサギ-1
ねこら-1
招き猫-1

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