アーカイブ :2012年01月 瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

瀬戸ノベルティ文化保存研究会・瀬戸ノベルティ倶楽部

“これこそ、せともの”セトノベルティの魅力を紹介し、その技術継承に努める市民活動団体です。

瀬戸ノベルティ文化保存研究会 We are the Seto Novelty Culture Preservation Society, a citizens’organization in Seto City, Aichi Prefecture 、Japan◆瀬戸ノベルティに“最高の評価”!レース人形の最高峰・TK名古屋人形製陶所製「アン王女」が皇室に献上!★瀬戸から「ノベルティ」と「昭和の青春切符~集団就職の記録~」を『日本遺産』に!◆時を超えて香り立つ魅力・ノベルティこそ“瀬戸の華”!セト・ノベルティこそ「せともの」!【瀬戸ノベルティ倶楽部:The Seto Novelty Club〈office〉、Americans who love SETO NOVELTIES, your mail to us is deeply welcome. address :setonovelty_club@yahoo.jp】 写真などこのブログでの画像の無断使用は固くお断りします!

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陶都繁栄の記録

★ノベルティ生産に関わる資料、写真、8ミリフィルム、帳簿類、当時の雑誌などをお持ちの方、また、そのような資料の処分をお考えの方は、どうかまでお知らせ下さい。当会の活動に活用させて頂きます。どうか、よろしくお願い致します!
※「瀬戸ノベルティ文化保存研究会」事務局まで
(瀬戸ノベルティ倶楽部 090-6339-0791)へ。

★瀬戸の町で暮らしてこられた方々へのお願いです。
当会は窯業が最盛期の頃(主に昭和30年代~昭和40年代)の写真を探しています。皆様方のご家庭にあるアルバムの中に、往時の、特に瀬戸のやきもの産業が盛んだったその頃の写真が眠ってはいませんでしょうか?
たとえば、次のような写真。
深川運動会1校庭-1深川運動会2校庭-1
上記2枚の映像は、昭和39年3月に瀬戸市の深川小学校を卒業した人のアルバムの写真です。
アルバム表紙-1 中身全体-1

冒頭二枚の映像は、この深川小学校卒業アルバムの中の写真のなkから細部の一部分を取り出して大写しにした映像(トリム映像)なのです。何気ない小学校の記念行事の写真ですが、当時は、日本の高度成長期。瀬戸のやきもの産業もピークを迎えていました。この写真を凝視してみますと、
煙突と校庭-3
その細部に、やきもの産業が最盛期だった頃の“証(あかし)”をはっきり見出すことができます。まず、黒々と煙を吐き出す煙突群。当時は、今のようなガス窯や電気窯と違い、石炭や重油を主燃料とする窯でやきものを焼いていました。
そして、次の映像のように、
深川運動会3校庭・人一杯-1
深川運動会4押し合いへしあい-1
子どもたちの数の多さ!。少子高齢化の現在とは対照的に、当時は町に子どもが溢れていました。
このアルバムによれば、6年生1クラスの生徒数は47人もいました。
深川運動会5魚-1
下-3
下三角-3

このような個人的な思い出写真であっても、そうしたアルバムの中には、その時代の状況がまざまざと記録されているのです。個人的な写真であっても、その中に刻まれた時代性や社会性、地域性などを見出すことができるのです。当会は、こうした思い出のアルバムの中に、時代の痕跡を掘り起こしたいと願っています。また、会社の社史や当時の会社のパンフレット類、求人チラシ、社員旅行の記念写真なども貴重な資料です。
プライバシーの課題はありましょうが、お差支えのない範囲で、どうか、当会へこうした写真やアルバムをお寄せ下さい。なにとぞ、よろしくご協力をお願い致します。

雑誌のノベルティ混合-1

★「セト・ノベルティ」は、すでに歴史的なやきもののアイテムなのです…
瀬戸のノベルティ《セト・ノベルティ》の歴史は、まだ百年ほどの歴史しか持っていません。そのためか、ノベルティが「瀬戸の近現代のやきもの遺産」として、しっかりとした位置づけや評価がいまだになされてはいないのです。ノベルティが瀬戸の戦後、とりわけ、瀬戸の高度成長期を特徴づける重要なやきものであるにもかかわらず、また、高度成長そのものがすでに歴史の範疇に入っているにも関わらず、瀬戸の町では、「ノベルティはまだ瀬戸の貴重なやきもの遺産とは言えない」などというような思い込みが強いようです。「やきものの町らしい景観がとうの昔に失われてしまっているのに、今頃『フィールドミュージアム』とか『町中が美術館』などと言ったって、もう遅いわな…」などという市民のつぶやきも聞こえます。ノベルティの文化的技術的価値が見失われ、看過されている間に、ノベルティ製品そのものや職人さんたちの高い技術も急速に失われてきました。私たちは、「ノベルティは瀬戸だけのオンリー・ワンである」こと、また、「ノベルティは瀬戸の宝」であり、この「ノベルティを生み出してきた高い技術やものづくりの情熱は瀬戸の誇りである」ということを熱い情熱を以って市の内外に発信していきたいと思っています。

辻フル-1
瀬戸には、集団就職の若い労働者のほかに、九州の炭鉱閉鎖に伴って瀬戸に移り住んできた人たちも少なくありません。まさに『瀬戸へ行かんで、どこへ行く』という言葉どおりに、瀬戸は、そうした方々を受け入れ、そうした方々は、洋食器やノベルティの生産に従事して新しい暮らしを営みながら、瀬戸の繁栄を支えてきたのです。窯業施策無策の中で窯業従事者が激減し、陶都の面影が失われていくにつれて、これまで「町おこしの旗印」として金科玉条のように晴れ晴れと掲げられてきたこの『瀬戸へ行かんで、どこへ行く』という標語も、瀬戸市や瀬戸観光協会のチラシからいつのまにか消えてしまいました。
そうした中で、「九州からの炭鉱離職者」の方々は高齢化し、そうした思い出を胸の奥深くしまいこんで、瀬戸の町にひっそりと暮らしておられます。私たちは、そうした人たちからの聞き書きも続けてきました。
辻アップ-1
(長崎の炭住から瀬戸に移り住み、陶器工場で働いてきたAさん)

★「フィールドミュージアム」とは、「町中というフィールド」を守り、「町中というフィールドの物語」を掘り起こし、それを今に息づかせる作業のことではないか?
「フィールドミュージアム」は、市民の心のひだに分け入ることなくして到底ありえない

「街中というフィールド」から「失われていくもの」を「箱に収める」ことも必要でしょうが、フィールドから失われて行かないように「フィールド」を守り、「フィールド」を支えてこそ、「フィールドミュージアム」であり「産業支援」と言えるのではないでしょうか?市民の心の襞(ひだ)に分け入ることなくして、「真のフィールドミュージアム」の実現など、ありえようはずはありません。

瀬陶工写真-2
  (瀬陶工のパンフレットより転載)
炉前の鳥白黒写真-1
炉の鳥白黒写真アップ-1


★当会と姉妹団体「瀬戸ノベルティアーカイブズ」が入手した資料をご紹介します。
煙突の瀬戸市街-1
(↑「瀬戸の雀は黒い」と言われた頃の瀬戸市街・年代不明)
戦前の輸出品梱包-1
(↑輸出品の梱包作業風景・戦前)
昭和37年のせともの祭夜景1-1
昭和37年のせともの祭夜景2-1-1
(↑昭和37年のせとものまつり・夜景)
昭和37年のノベルティ製造風景女工たち-1
(↑瀬戸の戦後に大きな繁栄をもたらしたノベルティの製造風景・昭和37年)
昭和37年のノベルティ焼成トンネル窯-1
(↑トンネル窯でのノベルティ焼成作業・昭和37年)
昭和37年のノベルティ輸出品梱包-1
(↑輸出ノベルティの梱包作業・昭和37年)
昭和37年のノベルティ船積み風景名古屋港-2
(↑名古屋港でのノベルティの船積み・昭和37年)
昭和37年の瀬戸市空撮-1
(↑ノベルティ生産が高揚を見せていた瀬戸市街の空撮風景・昭和37年)
昭和37年の末広町空撮-1
(↑当会が活動拠点とする末広町アーケード商店街・昭和37年)
昭和37年の末広町夜の末広町-1
(↑末広町アーケード商店街の賑わいもピークだったころ・昭和37年)  セト・ノベルティ

★セト・ノベルティの生産が花盛りだった頃の記憶・童話本『おれはカットン』。
おれはカットン表紙1-1
瀬戸市在住の作家・江川国彦さんの読み物に『おれはカットン』<新日本出版社)という作品があります。
これは、高度成長時代へと突き進んでいった時代の瀬戸の町を舞台にノベルティを作って生活していた職人一家の物語です。おれはカットン表紙2-1-1
社主、デザイナー、原型師、絵付け職人など、さまざまな立場の人たちが支えていたノベルティ生産。その生産の底辺にあった貧しい絵付け職人一家に生まれたカットンというあだ名を持つ少年。そのカットンがおとなたちや少年仲間とのふれあいの中で逞しく人間形成をたどっていく、という物語です。
カットン挿絵-1
(廃棄されたノベルティの捨て場で、めぼしい動物のノベルティを探すカットンたち)

この作品は、瀬戸の人々の記憶の中に息づく懐かしい陶都の情景を秘めた物語です。そして、垢抜け過ぎた「セト蔵」や「ノベルティこども創造館」では決して再現できるはずもない、陶都のにおい、音の風景、さざめき、瀬戸川の水の色、あの頃の町の鼓動を甦らせてくれる知られざる名作であり、もっと読まれて欲しい作品です。

★当会に資料をご寄贈ください!(090-6339-0791 瀬戸ノベルティ倶楽部<セトノベルティ>へ)
以下は、ノベルティ製作の参考資料とされた当時のアメリカの生活雑誌です。
(House&Garden、Childrens Playmate、Pottery Gazetteなど)
アメリカ雑誌類-1
(当会が入手したノベルティ生産が最盛期の頃のアメリカの雑誌類)
   寝室ロング-1
   寝室タイト-1
   (アメリカの中流階級層が、居住空間を彩るものとして手軽に
    手に入る瀬戸ノベルティを競って買い求めた時代でした)
卓上のヒョウ-2

見本市ルーズ-1
(アメリカでの製品展示会・ギフトショーの様子)
見本市アップ1-1
見本市2-1

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